当院では、痛みの元として「皮膚」と「筋膜」に着目し、その2つの組織に対してアプローチし、痛みを起こしている原因を解消することを目指しています。
急性の痛みに対しては、速やかな改善を目指し、施術・処置をしていきます。
もちろん、上記の「皮膚」・「筋膜」に対してもアプローチをしてきます。
これらの組織にアプローチすることで、腫脹(腫れ)の速やかな吸収や、動きの改善を促すことが可能になります。
また従来の治療では取れない痛みや、経過の長いものや慢性的な痛みに対しても有効なことが多く、受けられた患者様からは「こういう治療は、初めて受けた」とおっしゃっていただいています。
この治療により得られるものの1つが「可動域」の改善です。
それはつまり、「正しい運動」が出来たことを意味します。
関節は、正しい運動が出来ていればストレスなく動けますから、当然痛みを起こしにくい状態になってくれます。
逆に言えば、正しい運動が出来なければ、そのギャップをどこかが請け負わなければなりません(応力集中)。
そこで発生するのが「歪み」であり「痛み」です。
つまり、痛みを取るためには歪みを取り除かなければなりません。
しかし、歪みを取っただけでは不十分なのです。
その歪みを起こす「元」も正さなくてはなりません。
ここが、当院の考え方である「段取り作り」です。
・狭い意味で言えば、動けない関節などをスムーズに動かせるようになるために調整して、動けるようにすることが「段取り」です。
・広い意味で言えば、今できないことを、この先の未来で出来るようにするための土台作りが「段取り」です。
先ほど書いたように、何かしら動作をするためには、筋肉や関節といったさまざまな組織が、その動作を適えるように正しく位置して動けなければいけません。
たとえば「膝を曲げる」動作をするには、
・太ももやふくらはぎ他の筋肉が、十分かつ等しく伸び縮みがあり「正しく動けている状態か?」
・関節が本来の軌道をなぞるように「正しく動けている状態か?」
・膝を支えている足元が「正しい位置にいるか?」
といった具合。
それを整えて、正しくムリなく動けるように下準備をすることこそが、当院の提唱する「段取り作り」です。
また、その段取りを整えるために必要となる「元」こそが、当院が重視している「皮膚」と「筋膜」なのです。
これによって、「見た目に正しい姿勢」を目指すのではなく、その人その人に合った「正しい動き」によって、楽に動ける身体の土台を作り、今出ている「痛みの根本」から改善を図っていきます。
もしかしたら、あなたの自由であるはずの生活を妨げているものは、皮膚や筋膜かもしれません。