【治療のスタートは地味なものなんです、というお話】

こんにちは、溝田接骨院・院長です。

当然のことなのですが、患者さまの多くは「早く良くなりたい」と考えます。
しかし実際にはそうならないことがほとんどです。

特に治療開始当初は、なかなか目立った変化が出にくいことがあります。
言えば、「すごく地味」。
あらやだ、地味ねぇ…。

しかしこの「地味」の期間が、実はすごく大切というお話です。

まずは「段取り作り」

今日いらした、自費施術をお受けいただいているＡさんからポロっと。

「今、これだけよくなったのは、最初の地味～な運動を頑張ったから」

そんなセリフをこぼしたＡさん。
当初は膝の痛みでご来院いただきました。

その膝の痛みの原因は、「膝関節のねじれ」でした。

つまり、膝そのものが悪いのではなく、ねじれていること自体が悪かったのです。
ですから、どんなに膝自体を治療したり対処しても、膝関節をねじれたまま使っているので痛みが改善しないタイプ。

この場合、膝関節が正しく動けるための「段取り作り」が必要になります。
そう、まずは「ねじれ」の解消が必須でした。

セルフケアは続けるのが大変

当院で治療をお受けいただいた後に、自宅での運動（セルフケア）を指導させていただきました。

当院では、治療だけして「はい、いいですよ」→「また来てください」とはなりません。
なぜなら治療「だけ」では改善しないからです。

Ａさんの膝も同じく、治療した後そのままにしておけば、今まで通りの使い方をしてしまう「クセ」が残っているので、また痛くなってくるでしょう。

そこで、それを防ぐために「セルフケア」が必要になります。

今回Ａさんにご指導させていただいたセルフケアが、そりゃもう地味でして。

地味だから「単純動作」ですし、目立った「変化」も感じられないもの。
やっても変化が感じられない＝良くなってる感が得られないので（←当初は。最終的に変化は出るんですけどね）、なかなか継続するのが難しいのです。

豪邸建築に例えると

例えば豪邸を建てるとします。

すんご～い立派な豪邸を想像して、完成を楽しみにしますよね。

しかし始まってみれば、最初にやるのは「地鎮祭」だったり、「地ならし」だったりします。

立派な豪邸！を想像していたのに、始まってみたら地べたをジワジワといじるだけ。
見ていて、「なんだかつまらんなぁ」ってなります。

しかし言うまでもなく、本当はこの「地ならし」がすごく大事ですよね。
この「地」の上に豪邸を建てるんですから。

この地べたがちゃんと「整備」されていないと豪邸なんか建てられませんから、いつまでたっても完成は迎えられない。
これと同じです。

地味なものほど、大切かも

大抵の「間違った動き」というのは、ほんの小さなブレやズレから生じることが多いです。

ほんの小さな動きの積み重ねが、大きな動きにつながると考えると、いかにココが大事かが分かります。
ほんの小さなズレでも日々続ければ、当然無理が掛かり続けるところが生じますから、繰り返したりしつこい痛みに繋がっていきます。

そもそも、最初から大きな動作は難しいものです。
その動きも、間違った小さな動きから形作られていれば尚更。

その結果が「痛み」になったわけですから、焦って「やった感」のありそうな「目立つ」動きを推し進めても、あまりうまく行かないものです。

まずは「地味」な動きから、少しずつ進めていきましょう。

まとめ

当院では、治療でもセルフケアでも、地味で小さなことであっても、「ここ」を大事に考えます。

最初は「これって、やってて意味あるのかなぁ？」と思うかもしれませんが、「豪邸のための地ならし」と思って取り組んでいけると、結果はちゃんと出ます。
今回のＡさんのようにね！

小さなことでも地味なことでも、積み重ねることが大切ですよ！
というお話でした。

それでは！

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