こんにちは、溝田接骨院・院長です。
このたび、恥ずかしながら「骨折」しまして。
肋骨、つまり「あばら骨」です。
これはまたとないチャンス!
ということで、経過を追ったところ。
結果:様子見などせず、さっさと治療すべき
でした。
今日は、そんなことを書いてみます。
きっかけ
年末あたりから「咳き込み」が続いておりました。
しかし熱なども出ず、いわゆる「風邪」とはまた違った雰囲気。
それに加えて、自分、アレルギーがありまして。
ときどき「喘息」のような発作が起きます。
このときも「喘息発作」が起きて、咳が止まらない…なんてことが起きました。
(最終的には、咳喘息ではないか?と相成りました)
そんな1月13日。
治療室で事務作業をしていると、ゴホゴホゴホ…。
「あぁ、またか」
…と、次の瞬間。
「パキ」
…やってしまいました。
こういう仕事をしているので、そこから現れた症状から骨折を確信。
咳き込みすぎて肋骨骨折…というのは、よく高齢者で見られる原因です。
しかし、まさか自分が?という思い。
でもまぁ「肋骨骨折ってこういうものだよね」と知っている自分としては、まず「様子見してみよう」としました。
リピート
さて症状も落ち着きを見せ始めた1週間後の1月19日。
夜、洗い物をしているときです。
うっかり「くしゃみ」をしてしまいました。
このときとっさに痛む部分を圧迫すればよかったのですが、手には大量の泡が。
当然、全力でくしゃみ。
「パキ」
…またですよ。
そこから痛みが増悪しました。
時間が出来たので、その数日後、いつもお世話になっている「いとうクリニック」伊藤先生のもとへ。
ここです
→の部分に「ズレ(段差)」があるのが見えますかね?
早速レントゲンを撮ってもらうと、バッチリ折れてました。
ちなみに、肋骨骨折がレントゲンに明確に映ることはあまりありません(とくに「ヒビ」の場合)。
そういう時は、臨床症状といって、実際の症状や所見から診断することが多いとされる骨折です。
いい機会
おお、そうだ!
これは比較検討にいいぞ!と思い、比べてみます。
たまたま自分が折る数日前に、同様に肋骨を折った患者さまが来院し加療中でした。
この方(Aさん)は、きちんとマメに治療に来院し、ちゃんとした胸郭の固定と「LIPUS」という、骨折の癒合を4割も早める治療器で、コツコツ地道に加療をされていました。
つまり、Aさんは「きちんと治療した人」、自分は「様子見て、あまり治療をしなかった人」ということになります。
比較しましょう
まず、胸郭をちゃんと固定することで、呼吸をはじめとした「肋骨の動き」を制限してくれるので、当然折れた骨折部をあまり動揺させず安定化を図ることが出来ます。
基本骨折は、その部分が「動く」と痛みます。
かつ、折れた部分をつなげる為の骨が過剰に作られてしまい、違和感や痛みが残りやすくなるリスクも高めます。
なので、しっかりとした固定が必要なんですね。
Aさんはそれを実施しました。
自分は当初やっておりませんでした。
ただし2回目の「パキ」の時に、さすがに痛みが強かったため、そこから固定を実施しました。
また、AさんはLIPUSによって順調に癒合促進を行いました。
自分はやっていません。
早く癒合すれば、当然早く骨折部が落ち着く(つながる)ので、長引いたりするリスクも減りますし、最終的には治りが早まります。
だから、それをしなかった自分は、呼吸や身体の動き方、もっといえば「くしゃみ」によって肋骨骨折の痛みは持続したり、悪化したわけです。
結果
肋骨骨折は、基準として3週間で癒合すると考えられています。
それを①きちんとした固定と、②骨折癒合を4割早める治療を行ったAさんの場合、10日目くらいでほぼ痛くない状態にまでなりました。
LIPUSの癒合促進率からいうと、おおよそ妥当な線ですね。
具体的にいえば、力仕事をされているのですが、もう普通に出来るレベル。
しかもAさん、自分より20歳以上年上なのです。
普通ならAさんの方が、自分よりも骨折の癒合や痛みの引き具合が遅いはずなのです。
にもかかわらず、折れた場所を圧してみても、ちょっと痛いかなぁ…程度。
自分の場合、10日目なんて余裕で痛かったです。
結果的には、Aさんは2週目にはほとんど痛みなく、3週目ちょっと(24日目)で完全治癒。
自分は、3週過ぎてもまだ「…ウッ」っという痛みが折につけ生じる状態でした。
まとめ
さて今回。
ちょうど「同じ症状」で実際に比較できました(笑)。
最終的にはいずれも「落ち着く」のですが、その期間中、ずっと痛いのか、どんどん軽減していくのか?ということは、やはり大違いでした。
また、日常生活への影響も、大きく変わります。
おそらく自分が力仕事をしていたら、痛くて2週間くらいで出来ちゃうってことはなかったでしょう。
自分の骨折も、初期にきちんとした処置(固定など)をしなかったことで、再発させてしまうことが起きました。
これもしっかり固定していれば、避けられたリスクと考えられます。
そう考えると、よりよく生活していくには、やはり
様子見などせず、早々に適切な治療と措置を取るべきだなぁ
と改めて感じた次第です。
みなさんも、「おかしいな」とか「ちょっと痛い…」と感じた時点で、当院にいらしてください。
速やかに治療にかかられることをお勧めします!
様子を見て、今回のように「マイナス」なことはあれど、「プラス」になることはあまりありませんから。
…実体験をした者より。
それでは!
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溝 田 接 骨 院
院 長 溝 田 博 之
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