【「段取り」を整えて、歩数が１０倍！】

こんにちは、溝田接骨院・院長です。

いきなりですが。
当院で提唱する「段取りを整える」。
どういうことか？というと…。

動くと痛かったり、出来なかったり…といった場合、その動きをするための「段取り」が整っていないことが非常に多いです。

何かをするためには、必ず準備がいりますよね。
たとえば、ご飯を食べるなら、食事を作らなきゃいけない…といった具合。

痛みがあれば、もしかしたら「痛みが出る状態」で動いているためかもしれません。
ならば、痛みが出ない状態で動けばいいわけです。
それを当院では「段取りを整える」としています。

さて今日は、歩くための「段取り」を整えたら、歩きやすくなったというお話です。

以前は歩けたのに…

さて今回の患者さまのＡさん。

普段は健康のために、毎日6000歩くらい歩いていたそうです。
毎日ですから、すごいですね。

そんなある日、Ａさんは脚立から落下し腰を打ってしまいました。
その後からだんだん歩行活動が低下していきます。

そのケガから２か月後。

朝起きるとダルさと痛みが出るが、しばらくすると消失する。
しかし、300～500歩ほど歩くとしんどくて…となる、といった状態に。
その結果、ふだんは全然歩かない生活になってしまったそうです。

そんな時、ご紹介で当院へ来院されました。

診てみます

痛みが出るのは、骨盤の後ろ側。

骨で言うと「仙骨」と言われる部分。
この骨の表面にある「胸腰筋膜」と呼ばれる部位に症状が出ている様子。

ここが「動いていない」ことで、負担や痛みを起こしているようです。

この部分は、腰やお尻の筋肉をつなぐ「交差点」のような役割を持っています。
つまり、腰やお尻が動かないと、この胸腰筋膜という部分も動けないのです。

今回の場合、胸腰筋膜が無理なく正しく動くためには、腰とお尻の筋肉の「段取り」をまず整えなければいけません。
胸腰筋膜部分だけをいくら治療しても、そこだけ運動しても、あまり大きな改善は見込めないってことなんです。

そこで今回は、この胸腰筋膜を取り巻く「周囲の筋肉」にアプローチしていきます。

治療します

今回は経過も長く、慢性的になっている事や、通常の施術（保険診療内の施術）ではどうしても「足りない」部分があるため、当院の自費施術（ＡＳＴ）で行いました。

狙うのは、腰部分とお尻部分。
ここを「筋膜リリース」というアプローチで施術します。
加えて、気になった部分でもある股関節にもアプローチしました。

その後…

上記施術後の翌日。
それまで300～500歩がいいところだった歩行が、いきなり3000歩まで歩けるようになりました。

次の施術では、セルフケアと注意点もお伝えしました。
すると初回施術後の２週間で、それまでしんどく継続してできなかった「座る」ことも出来るようになりました。

３回目の施術後には、4000歩まで日常的に歩行できるところまで改善しました。

まとめ

今回は、ケガをしたことから持続的に痛みが残って、歩くのがしんどくなり、明らかに歩数が減ってしまって…という例。

この痛みも、痛む場所そのものが悪かったわけではなく、そこに負担を掛けている「他の部位」が原因でした。
今回でいうと、胸腰筋膜そのものが痛みの原因ではなく、むしろ痛みを与えられていた場所だった…ということですね。

今回も「段取りを整える」ことで、改善しました。

もちろん、すべてが「段取り」だけではありませんが、それでも意外に多いのです。
痛む場所をどんなに治療しても、全然改善しないなぁ…といった場合。
「段取りを整える」ことで改善するかもしれません。

こんな風にお悩みの方は、ぜひご連絡ください。
いっしょに段取りを整えて、楽しめる日常を取り戻しましょう。

それでは！

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