【わたくしがこの仕事を選んだ理由】

さて今日は、わたくしがなぜこの仕事を選んだか?を書きます。
 
普通…というか、よく聞くお話で
 「学生の頃、運動をしていて怪我をして、治療を受けているうちにこの仕事を選びました」
 「大変な時期に看護師さんに救われて、私も人の役に立ちたいと思い、この仕事に就きました」
なんて聞きますよね。
 
自分が受けた恩を、誰かに再びお返しする。とても素晴らしい動機です。
 
自分の場合、そういった動機が正直ありませんでした。
自分の親が接骨院をやっていなかったら、そういう動機も有り得たかもしれません。
 
 
自分も子供の事、鎖骨を骨折しました。
勿論その時に治してくれたのは柔道整復師である父です。
もしこれが父ではなく、他人であるどこかの先生だったら「あぁ、自分もこうやって人の役に立ちたいなぁ」と思ったことでしょう。
 
しかし自分の親がこういった仕事をしていると、それが「普通」でした。
特別そういった、「治療を受けた」けれど、だからって「この仕事を目指そう!」なんて感覚はなかったのです。
 
ですから、ごく普通に大学に進学し、普通に就職すると思っていました。
大学生の時にはゼミにも入り、就職活動もして…と思っていましたし、動いていました。
 
 
その就職活動の始まる大学4年生のある時。
父が一時期病気を患い、暫く入院となりました。
結果的に大したことは無く済んだのですが、当時は「もしかしたら癌かもしれない」という可能性がありました。
 
その時、ふと思ったんです。
 
 父が始めたこの”溝田接骨院”。ここで仮に父が亡くなったら、この接骨院を畳まなければいけないのか?
 父がここまでやってきたこの「院」を、ここで終えていいものだろうか?
 
 
どこのウチでもよく見られますが、男親と息子って仲が悪いことが多いです。
ウチもご多分に漏れず、反発しあう親子でした。
 
しかし、この時だけは何故か「父が長年続けて来たこの「院」をつぶしちゃいけない」、「ここまで育ててくれた父に、恩返しをしなければ…」と思ったのです。
 
自分は昔から、この世に生まれた以上「人の役・社会の役に立つべきだ!」という、謎の使命感を持っていました。
それがこの世に生まれた理由だと思っていました。逆に言えば、人の役に立たなければ、この世に存在する意味がない。
でも、どうすればそれが叶うのか、分からなかったのです。
 
 
ところが、ここで「合致」したのです。
父の仕事を継げば、人の役にも立てるし、父のこの「院」も無くさないで済む。
 
 
そこからゼミを辞め、周囲が就職活動の中、大学卒業後に柔整の学校に行くために試験勉強を始めました。
 
この時は、少ししんどさを感じていました。
というのも、周りが就職が決まったりして羽を伸ばしているころ、一人だけ受験勉強。
そんな周りを見て「普通に就職活動をした方がよかったのかな…」と思ったりもしました。
 
そんな訳で、冒頭に書いたような「素晴らしい動機」が、自分にはなかったのです。
むしろそういう動機を持つ人たちに対して、「自分には誇れる動機がない」というコンプレックスのようなものすら持っていました。
 
 
大学卒業後、入試には合格して、無事柔整学校に入学します。
 
そこからは、午前中は学校に行き、午後は研修先で学ばせて頂く生活。
卒業後も、その研修先で数年間に亘り、勉強させて頂きました。
その後、当院に戻って今に至ります。
 
この研修の時期がとても大きな経験になり、今この仕事をしている「土台」になっています。
 
確かに「自分の経験を以て、それを人のために!」という、素晴らしい動機で始まった事ではないかもしれません。
しかしこの世界に入って、人の身体や治療技術、様々なことを学んでいきます。
 
すると、施術をしていくうちに良くなっていく患者さんを診て、「あぁ、よかったなぁ」と感じられるようになっていきました。
また、そういった患者さん方から「ありがとう」と、お礼を言われるようになりました。
 
そんな中で、「知らない・面白いと思える知識を得られる」という楽しみと、「人の役に立つことがこんなに素晴らしく、嬉しく、楽しいものなのか」と気付いたのです。
 
その後の学びや経験の中で、本当に人の役に立ちたいと思うに至りました。
その思いが、他の人よりちょっと「遠回りだった」のかな?と思っています。
 
こういったことは、切っ掛けはどうあれ、「跡を継ぐと決めた」から分かった事。
大変だけど楽しい!と思える仕事につけて、本当に良かったと感じています。
 
 
今は、「怪我や痛みで悩む方を、もっと楽しい人生が送れて、もっと笑顔にしたい!」と思って、仕事をし、活動しています。
このような切っ掛けでこの仕事に進み、今こうやって「柔道整復師」という仕事に取り組んでいます。
 
ちょっと長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました!
 
これからも、皆様のお役に立てるよう頑張ってまいりますので、今後ともよろしくお願いします。
 
それでは!
 
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     溝 田 接 骨 院

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