【背中が曲がってる その1】

こんにちは、溝田接骨院・いんちょーです。

今日は、言葉による「刷り込み」について。
以前、Facebookの投稿でも書いた事もある内容お話です。
(いずれ、こっちに転記しましょ)

患者さんのDさん(仮名)。

今は怪我で離れていますが、普段はスポーツジムなどに行き運動をされているそうです。
素晴らしい!
このDさん、年齢的な事もあり、「円背(えんぱい)」と呼ばれる背骨の形になっています。
所謂「背中が丸まっちゃってる」というやつですね。

この背中の曲がりの強い部分を、ご友人に「トントン」と叩かれて、
「ここが曲がってるんだよ。ここが悪いんだよ」
と言われるそうです。

「ここ(トントン叩かれたところ)、悪いんですか?」とDさん。

やはり「背中が丸くなる」・「猫背」を気にされる、あるいは「そうなりたくない」と思う方は多いです。
ですから、一生懸命背筋を伸ばそう!と頑張る方もおられます。

でもですね。

それって「楽」ですか?その姿勢、保ち続けられますか?

多分、多くの方が「無理!」とか「疲れる」とおっしゃると思います。
そりゃそうです。だって、「無理」なんですもん。

見た目がイヤだわ、と気になさるのも勿論アリです。やっぱり真っ直ぐな方がいいと思いますものね。
でも、辛い・疲れる思いまでして背中伸ばしたいですか???
この先の人生を考えてみて、辛い人生送りたいですか?

言ってしまえば、病気で背中が曲がる(結核とか、ショイエルマン病とか諸々)ではない限り、経年変化で出た「曲がり」(例えば変形)は、貴方の人生の反映だと思ってください。
きっと、曲がらないと身体が辛いから、身体は背中を丸くすることで「痛み」や「しんどさ」から解放してくれてるのかもしれません。

もちろん、まっすぐでいられるに越したことはないかもしれません。
でもですよ?
例えば、農家の方が背中がピンッ!としてたら、農作業辛くないですか?

所謂「変形」というのは、その人その人に合った形で「形態を変えている」ともいえるんです。

ですから、「あなた、ここが曲がってて悪いわよ」とか「あなた姿勢悪いわね~」なんて言葉、とりあえず置いておきましょう。
そこが悪いと刷り込まれると、「私はここが悪いから、猫背なんだ」とか考えたりします。
でも、先程書いたように経年変化で起きた変形だと、もう骨の形状自体が変わっているので、戻れないんです。
それを「いい姿勢」にしなきゃ!なんて無理しても、辛いだけですよね?
いい姿勢=身体にとって楽な姿勢。
それが「真っ直ぐ」取れている時なら、真っ直ぐにいい姿勢を取ればいいんです。

しかし、変形を伴う年齢になるころの人に、それを強いるのは酷だと思います。
だって、実際辛いでしょう?

貴方のその姿勢は、「あなたの人生」が作り上げたものとも言えるんです。
「貴方のここが悪いのよ~という人」の人生ではないです。
だから、その人に合わせなくてよいのです。
恐らく、その方は良かれと思って言ってくれてるとは思うんですけどね。

ただ、「曲がり続けるのは身体に負荷が掛かる」事もあります。
例えば、内臓に圧迫が掛かる、とか。
ならば、「形としていい姿勢」ではなく、「あなたにとっていい姿勢」を、今、健康な内から維持する事を始めませんか?

書いてたら、ちょ~っと長くなっちゃったので、ここで一旦お休み!
明日に続きます!

 

それでは!