【膝の痛みに対して、ちょっと気になった(というかビックリした)お話】

よもやま
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こんにちは、溝田接骨院・院長です。

今日は最近知ったお話の中で、一番「…えええっ!」と思った件をお伝えしようと思います。
先に言っちゃうと、「膝への注射ってあんまり効果ないよ」という話が出てきた、ということなのです。
更には…。

変形した膝に対してよくあるお話

膝の痛みでお悩みの方って、多いですよね。
病院で注射(ヒアルロン酸など)を打ってもらっている、という方も多いと思います。
当院でも、「普段は注射を打っているんだけど…」と言って来院される方もいらっしゃいます。
※この場合の膝に対する治療では、当院で施術する場合は自費治療での扱いになります。

当院では膝の痛みの主たる原因として「ねじれ」を一番に考えています。
(もちろん、他の原因・要因もあることを前提に、ですが)

ですので、変形して痛むといった方でも、テーピング1枚を「ねじれ」を解消するように貼るだけで、軽くなったりスムーズに歩けたりすることが多いです。

しかし、「やはり注射で」という方もいらっしゃいます。
もちろん、その方その方にあった、あるいは納得できる方法が一番とも考えますので、その選択は患者さま・ご利用者さまにお任せしていました。
※正確には「お任せ」というより、それを選択する権利が患者さま・ご利用者さまにある、ということです。

ですが、「…おや、待てよ?」という、治療家にとってちょっとインパクトのある論文が発表されました。

膝への注射は、ほとんど効果がない???

とある先生の投稿で自分も知ったのですが、極々最近、こんな論文が発表されました。

「Viscosupplementation for knee osteoarthritis: systematic review and meta-analysis」
https://www.bmj.com/content/378/bmj-2022-069722

…全部英文であんまり読めませんが(汗)

タイトルを訳すと、「変形性膝関節症に対するビスコサプリメント療法:システマティックレビューとメタ解析」となります。

「…は?」

えぇえぇ、分かります分かります(汗)
要するに、「変形性膝関節症に行われるヒアルロン酸注射は効果あるのかな?を調べてみた」という感じです。

全部読むと大変ですので、まとめ(Abstract)をすごく簡単にまとめますと…。

「膝に注射した群(A)と、プラセボ(偽薬)群(B)と比べてみたら、すこしは痛みの減少が見られたけど、その差は実際的(臨床的)にはあんまり効果あると言えるほどのものではなかったよ。で、もっと大事なのは、A群の方がB群に比べて”重篤な有害事象のリスク増加とも関連する”ということが分かったよ。そんなわけで、この結果からすると(この論文としては)膝に注射はオススメしません
ということです(ものすごく意訳していますが)。

効果がないだけならまだしも…

「効果が(あまり)ない」ということは、すでに何十年も前から一部で言われていたことなのですが。
今回、効果がないだけならまだしも、重篤な有害事象(投薬等を施した後に生じた、あらゆる好ましくない医療上のできごと)が起きる可能性が示唆されました。

ということは、単に「お好みで…」とは個人的には言いにくいなぁ…と思いました。

医療の場でよく言われるフレーズに「Avobe All(First)、Do No Harm」というのがあります。
「まず、害を与えちゃいけないよ」という意味です。

そりゃよくするために治療はされるものですから、害を与えるのを分かっててやっちゃいかんよねぇってことですね。
もちろん、手術など「必要な害」というのもありますので、一律にダメ!ってわけではありません。

しかしこの膝に対する注射、あまり効果がないどころか、重篤な問題が起きるリスクが高まるというのですから、ちょっと考えてしまいます。

まとめ

最近よく耳にします「エビデンス(証拠)」という観点で見ると、かなり信用度の高い論文といえます。
要するに、結構質の良い、高いレベルの信用に値する論文ですね!という感じです。
しかしこの論文ひとつで、これが絶対です!と言い切るには、まだ早いとも思います。
(往々に「最新のものがすべて正しいのだ!」と思いがちですが、必ずしもそうとは言えませんから要注意!)

普通にあちこちで行われている方法が、ちょっとオススメ出来ないわ…ということになり、こういう形で発表されたというのは、治療家界隈ではちょっと大きなトピックだと思います。

正直、膝に注射を打つ…というのはあまり効果がない、という話は自分レベルでも20年近く前に学会などでも聞いていましたので、そのあたりは「あぁ、やはりそうだったんだなぁ」と思いました。
でも「有害リスクが高いのよ」とは思っていなかったので、個人的にはインパクトのあるお話でした。

と同時に、やはり「ねじれ」の軽減を図ることで歩きやすくなるという臨床的な反応は見られていますので、引き続き当院はこの「ねじれ」の解消と、よりスムーズに歩ける足、ひいては「やりたいことが当たり前に出来る身体づくり」に重点を置いて、施術に取り組んでいきたいと思います。

また今回の論文は、高い信頼に値するものではありますが、絶対ではない、ということも心にとめておくところですね。

それでは、また。

コロナ対応として

「予約優先制」ではありますが、可能な限りご来院の際は予めご予約を賜りますよう、宜しくお願い致します
★ご来院の際は、可能な限りマスクの着用をお願いいたします
★急患などはこの限りではございません
★ご予約は、お電話(042-725-2948LINE公式アカウントより承っております
★当院では新型コロナ感染対策として
 ・手指や各所の消毒
 ・換気
 ・体温測定
 ・可能な限りのソーシャルディスタンスの維持
 ・患者さまの「重なり」を極力避ける 等々
といった対応をさせていただいております。
今後も必要なことがあれば、都度可能な限り対処してまいります。

ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします

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