ぜひチェックを!
こんにちは、溝田接骨院・院長です。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今日は骨折の症例です。
今回骨折してしまったのは、小学生のRくん。
どうやらドアノブに小指を引っ掛けてしまい、痛めてしまったようです。
「腫れがある」「痛がる」ということで、ご来院いただきました。
診てみると、小指をある程度は動かせますが、「内転動作」(小指と薬指をくっつける動き)ができません。
この時点で、ほぼ骨折の可能性が高いと判断しました。
整形外科にて診断を依頼
当院では、骨折の疑いがある場合は、整形外科にて診察・診断をお願いしています。
今回も、いつもお世話になっている整形外科に診察を依頼し、骨折との診断がつきました。
その後は、医師からの加療指示を受けた上で、当院にて引き続き治療を行いました。
接骨院で骨折や脱臼を治療するには、整形外科などの医師による診断および加療の指示が必要です。
当院では、専門的な検査が必要と判断した場合は、連携している整形外科をご紹介しています。
骨折直後のレントゲン画像

画像を見ていただくと分かるように、小指が外側に向いてしまっています。
より分かりやすくすると、こんな感じです。

赤い楕円で囲んだ部分の上に、細長い骨(同じく赤囲み)が本来はまっすぐ重なるはずですが、ズレてしまっています。
外側の青い部分は、まるで“はみ出した”ように飛び出していますね。
黄色い矢印で示したように、上下で骨が互い違いにズレているため、小指を内転できなかったというわけです。
整復と固定
ズレを元の正しい位置に戻すため、整復(せいふく:正しい位置に戻す処置)を実施。
整復後は、しっかり内転できるようになりました!
ただし、整復して「戻った!」からといって、そのままではまたズレてしまうことも。
そのため、しっかりと固定を行います。
まさかの転倒!
固定してから約1週間後、Rくんが転倒して手をついてしまったとのこと。
念のため、再度整形外科にて診察してもらいました。
整復後1週間のレントゲン画像

結果として、骨のズレもなく、正しい位置に保たれていました。
最初にズレていた骨の軸もしっかり整い、外側に飛び出していた部分も、きれいに収まっていました。
よかった…!
固定除去とリハビリへ
大事を取って、少し長めに(約2週間)固定を継続。
固定を外した際には、若干関節が固まる「拘縮(こうしゅく)」がありましたが、そこそこ動かせる状態に。
押しても骨折部分に痛みは出ず、ここからはリハビリに移行です。
小学生の回復力はすごい!
Rくん、さすが小学生。
リハビリをしっかり行うことで、比較的短期間で痛みなく握れる状態まで回復しました。
ただし!
ここでいきなり「もう使ってもいいよー!」とならないのが骨折治療のポイントです。
骨は“くっついたら終わり”じゃない!
骨折が癒合(ゆごう=骨がくっつくこと)しても、すぐには完全な強度には戻っていません。
その後、さらに時間をかけて「硬くなる(硬化)」期間が必要です。
これはまさに、接着剤でくっつけた直後に動かさない方がいいのと同じ理屈です。
まだ完全に固まっていないうちに動かしてしまうと、再びズレてしまう危険があるんですね。
そのため、リハビリと共に「慎重に使い始める」ことがとても大切です。
Rくん、よくがんばりました!
ちなみに整復のとき、子どもは大抵泣いてしまうのですが、Rくんは…
涙がポロッと2粒落ちただけで、見事に耐え抜きました。
エライ!
当院は整形外科と連携し、対応しています
当院ではこのように、必要に応じて整形外科と連携しながら対応しています。
「ちょっと心配だからレントゲンを…」という場合も、ぜひお気軽にお声がけください。
ご希望があれば、当院より整形外科をご紹介いたします!
今後も、患者様が安心して治療を受けられるよう、しっかりとサポートしてまいります。
それではまた!
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溝 田 接 骨 院
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