【当たり前が間違ってたとしたら?】

こんにちは、溝田接骨院・いんちょーです。

今日は、朝から京都でセミナーを受けております。
このセミナー、4か月前から参加して、今日が最後。
受けるだけでなく、しっかり次につなげるように取り組もうと思っとります。

さて今日は、「当たり前で気付かないところにも原因が」というお話です。

例えば、膝。

よくあるのが「膝が痛くなったんだけど、いつから痛いのかよくわからない」というもの。
いや、痛いんだから、その切っ掛けは必ずあるはずなんです。いわゆる原因。
ないとしたら、ガンか感染症か、たぶんそんなん(←適当)。

で、レントゲンなんかを撮ったりします。
すると変形してますね~、なんて言って「変形性膝関節症」という名前が付きます。
いや、これはこれでいいんですよ。実際、変形してますしね。
でも、変形は何年という年月をかけて、すこ~しずつ起こります。もしかしたら、十数年とか。
にも拘わらず、なんで今まで痛くなかったの?と。
まぁ色々そうなる要因はあるんですが、その中でもよく見かけるのが「下腿外旋症候群」とよばれるもの。
広島国際大の蒲田先生が提唱されてる概念です。
要は、「脛(スネ)が外にねじれてるよ」というもの。
当院では、膝のお皿とスネ骨(脛骨)との位置合いを患者さんと共に確認します。
(いわゆる、Qアングルとか大腿~下腿間のアライメントとかそんなん←適当)

で、大体スネが外にズレてるんですよ。
なんでこうなるか?はもちろん理由があるのですが、それ書いちゃうとタダでさえいっぱいいっぱいな文面が数十倍に膨れ上がっちゃうので、端折ります。

これが、普通に生活してただけなのに、そうやって捻じれてしまう。
「いつの間に?」

これが「いつ痛くなったか分からない」理由。
普通のことをして生きてるだけだから=当たり前のことをしてるだけだから、そこに理由があるなんて思わない。
理由や原因=「いつもと違うことをしたから」と思いがち。

いやぁ、そうでもないんですよ、奥様。

この下腿外旋症候群を例にすると。
普段から「外捻じれ」してるわけですから、関節を捻じって歩いてたりしてることになるわけです。
関節を捻じって使ってる。
ね?これ、いわゆる「捻挫」と同じことなんですよ。

だから、「歩いてるだけで、痛くなるわけないだろう」という患者さんや治療家もいますが、いえいえいえいえ。
歩いてるだけでも「捻挫」起こしちゃってる場合もあるんです。
困ったもんですな。

でも、当たり前すぎてそこに「目が行かない」んですよ。
それを治療者側がやると「変形」に原因を求めちゃう。
いやいや、捻じれてるからだってばーっていう。

だって、その捻じれを一時的にでも軽減させると、痛みも変わるんですよ?
変形は変わってないのに。

人は、当たり前には目を向けません。

例えば、やさしいお母さんが
「今晩、何にするー?」と子供に問いかけます。
「ハンバーグ!」と答える、少年A。

まぁ、普通ですよね。
でも、ハンバーグだけってことはないですよね?(すんごいデカいハンバーグならあり得るか)
ごはんもついてたりします。それは日本においては「当たり前」のことだったりします。
だから、今晩何にするか問われて「ごはんー!」とはあんまり言いませんよね。
ごはんは当たり前の前提で、おかずを答えるわけです。

当たり前って、抜け落ちるんですよね~。
だから、原因に関しても、そこにあるとはなかなか考えない。

意外と「普段」の当たり前の中に原因が潜んでるかもしれませんよ?

繰り返したり治りにくい痛みとかの場合、その可能性がかな~り高いと思います。
本当の原因、探してみましょ!

それでは!