【必要なのは「なぜ治療するのか?」と「希望」、というお話】

AST
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こんにちは、溝田接骨院・院長です。
ずっと治療しているのに、なかなかよくならない…なんて方、多いですよね。
今日は、そういった方にちょっと考えていただけると、改善の切っ掛けになるかもしれない、というお話です。
タイトルにある、「なぜ治療するのか(しているのか)?」と、「希望」
この2つが実は大切なのです。

痛みの元は、半世紀前

今日は、現在当院のオリジナル施術「AST」をお受けいただいているMさんのお話です。

こちらのMさん。
2月初旬に膝を痛めてご通院中です。

痛めた…といっても、以前からある痛み

Mさんは、過去…しかも50年近くも前に膝を怪我したことがありました。
その怪我とは、内側側副靭帯の損傷です。

その際に同個所の手術を受けて、一旦は治りました。

しかし最近、関節部分を「関節鏡」で調べる機会があり、その際に「前十字靭帯損傷」が発覚。

どうやら内側側副靭帯と同時に痛めた様子。

といってももう半世紀も前なので、ほぼ消失しているような状態

そのせいか、歩いていると膝が抜けるような感覚が発生していました(Mさん曰く、脱臼する感覚)。
それに伴い、若干膝関節の変形も見られました。

膝の痛みのため、昨年整形外科に行って診てもらいましたが…。
レントゲンを撮って「酷いね」と言われただけで、何の処置もなく終わってしまったとのこと。

そして今回、当院へいらっしゃいました。

治療の前に、「なぜ治療するのか?」

ここで通常は「症状・痛みを取る」という治療を施しますよね。
当然、痛いのを取りたいのだから。

しかし当院は「その先」を考えます

Mさんは、「膝の痛みを取りたい・膝が抜ける感覚を何とかしたい」というご希望でした。

ここで当院は、患者さまに伺います。

「なんで痛みを取りたいのですか?」

もちろん痛いのはイヤだから…ではあるのですが、実は心の奥底には「本当の望み」があるはずなのです。

伺ってみると、Mさんはこの先もゴルフをやっていきたい」というご希望がありました。

Mさんは、ここ最近ずっとラウンドしても(ゴルフコースを回ること)半分ほどで痛くなって、回りきれない…ということでした。

つまり、ゴルフを継続的にやっていくために「痛み」が邪魔なのです。
だから「痛みを取りたい」となるのです。

じつはここはすごく大切なところです。
ここが不明確だと、延々と治療をし続ける「終わりなき旅」に出発してしまいます。

診ていきます

Mさんが治療を必要とする理由が明確になりました。
ここから診ていきます。

Mさんの膝の状態を診ていくと、やはり手術していることや、膝の安定性を担うはずの靭帯がないために、変形が進んでいました。

下腿(すね)は外側にずれてねじれている状態。
それに伴い、膝の裏や太腿の裏が上手く動けなくなっています
当然ながら、膝に掛かる重心もずれて不安定な様子。

テーピングにて疑似的にずれを修正すると、歩行感覚に変化がありました。
おそらく上に書いたような要素が、Mさんをゴルフから遠ざける原因ではないかと推測されました。

つまり、対症療法的に「2月からの痛み」にフォーカスして施術をするのではなく、もっと根本から段取りを整え、「正しく動く膝関節」にしなければ、ずっと繰り返すはめになり、最悪変形がより進行していく可能性も考えられます。

「痛みなくゴルフが出来ました」

そして、当院にて「AST」をお受けいただきました。

そして3回ほど受けていただいた後、ゴルフに行かれたのだそうです。

それまでゴルフコースを回りきることが出来なかったMさんの膝ですが、その時は最後まで痛みもなく回れたそうです。

もちろん、前十字靭帯がないので、テーピングの補助もご自身で入れて、ではありますが。
(ここは先ほど書いたように、安定を図るべき靭帯がないので、ある程度「サポート」が必要な部分もあります)

しかしMさんは、こうやってラウンドできたことで、

Mさん
「以前ならだんだん痛くなっていたけれど、今回のことで「捻じれ」が取れればいける!と思いました」
希望が持てました。これ(今回の治療)が正解なんだ、と思いました」

とおっしゃっていただけました。

患者さまと共に目指しているところ

当院が目指しているのは、ここなんです。

「やりたいことが、楽しんでやれる」こと。
(なぜ治療をするか?という理由)
「諦めていたけれど、希望が持てる」こと。
(文字通り「希望」)

そのために「痛みを取る」ことを目指します。
痛みを取ること、それ自体が目的ではありません。

目的は、患者さまが希望を持って「望み」を達成できるようにサポートすることです。
当院は、そういう想いで施術に当たります。

ですから、「ただ痛みだけ取ってくれればいい」という意識だと、お応えしきれないかもしれません。

例えばMさんの例でいうと、手術もしているし靭帯も欠損している以上、完全に痛みなく…は正直難しいと思います。
だから「そこを治してほしい」となると、難しいのです。

また今回は、整形外科でも「酷いね」で何の対応もなく…です。
そりゃ、「諦めます」よね。
こうやって「諦める」患者さんが多いのです。

だから「希望」を持ってもらえること必要なのです。
これがなければ、次の一歩が出ませんから。

なぜ痛みを取りたいのか?が明確であれば、多少痛みがあっても「やりたいことがやれる」方が、個人的には大切だと考えています。

少なくとも「完璧」に痛みが取れなくても、やりたいことが出来ている間は痛みがなければ、それでいいのではないか?ということです。

痛みを取るために人生を送るんじゃない。
やりたいことをやれる人生を送れるようにする。

こう考えます。

Mさんには「AST」で施術を受けつつ、セルフトレーニングと折々で当院にてリアラインレッグプレスによるトレーニングを引き続き行っていただいています。

ある程度痛みが消失すれば、セルフトレーニングとレッグプレスを継続的に行ってもらい、よりいい状態を維持するようにしていく予定です。

そのいい状態=「ゴルフが楽しめる」ということですから。

それでは!

コロナ対応として

「予約優先制」ではありますが、可能な限りご来院の際は予めご予約を賜りますよう、宜しくお願い致します
★ご来院の際は、可能な限りマスクの着用をお願いいたします
★急患などはこの限りではございません
★ご予約は、お電話(042-725-2948LINE公式アカウントより承っております
★当院では新型コロナ感染対策として
 ・手指や各所の消毒
 ・換気
 ・必要に応じてフェイスシールド
 ・必要に応じて体温測定
 ・ソーシャルディスタンスの維持
 ・患者さまの「重なり」を極力避ける 等々
といった対応をさせていただいております。
今後も必要なことがあれば、都度可能な限り対処してまいります。

ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします

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