【股関節が悪い、という「言葉」(再掲)】

AST
当院Facebookページにも、ちょこちょこ投稿しています。
ぜひチェックを!

こんにちは、溝田接骨院・院長です。
いつもご覧いただき、ありがとうございます!

今回は、以前Facebookに投稿しました記事を一部再編集してアップします。
このテーマ「言葉」って、治療(というか医療)にとってとても大事なことなんです。
これを投稿したのは7年前ですが、今も(きっとこの先も)変わりません。

Aさんの「股関節」

とある患者様のエピソードです。

普段はテニスをやっていらして、「ひざ」の痛みでいらしているAさん。

ちょっと待合室で待っている間に、腰が痛くなったとのこと。
というのも、以前から腰の痛みはあったそうです。
ですので、待っていて腰が痛くなってきたのも「いつもの事なので分かってはいる」そうです。

さて。

今回のテーマは「ひざ」の痛み、ではありません。

このAさん。
むかーし、とある整体で施術を受けた際に、

「腰が痛いのは、右の股関節が悪いせい。このままだと、いずれ歩けなくなるよ」



と言われた(脅された?)そうです。

…ん?

とその時思ったワタクシは、股関節の症状を聞いてみました。

◎とりあえず、股関節が痛くなったことはない
◎開排(いわゆる股関節を開く、あるいは胡坐のような恰好です)昔からあまり出来ない
◎股関節が悪いから腰が痛くなると言われて、ことあるごとにコルセットを買っている(10個くらい(!)あるとか)
◎なので、1年前まではずっとコルセットを付けていた
◎股関節が悪いと言われてから、わたしは股関節が悪いんだ~…とずっと思っていた
そのため、やや将来的に不安があって、腰が痛くなるとドヨ~ンと落ち込んだりしていた(みたいです)

という具合。

悪いはずなのに、痛みなどの症状がない(逆に「痛いのに異常なし」というのはよく聞きますね…)

そもそも、歩き方や動きから見ると、どう考えても「股関節」が悪いとは思えませんでした。
股関節が悪いといっても一概に言えませんが、「関節」そのものが悪いとは全く思えなかったんですよね。

そこで、2分ほどですかね。右股関節の筋膜リリースを実施。
するとその場で、パカッと股関節が開くように。

Aさんも「あら~っ!」
むしろ、いじっていない左股関節の方が抵抗を感じるようになりました。

股関節に対してすごく不安…というか思い悩んでいたそうで、こんなにもスムーズに開くことがとても嬉しかったそうです。
それまでずっと悩みだった(?)股関節の不安を、2分ほどで取ることが出来ました。

身体の使い方の問題もあるので、いずれ戻るかもしれません。
でも、ちゃんとアプローチすれば改善するんだ、ということが分かっていただけたようです。

や、よかったよかった(^▽^)

その戻ってしまう・使い方の問題部分に関しては、いずれ当院の自費治療(AST)を行って解消していく予定です。

ま、考えてみたら昔「歩けなくなる」と言われたのに、今は膝を痛めるくらいテニス出来てるってどういうこと?…っていう(笑)

「言葉」の力

ここで、今回これを記事にした理由なのですが。
「言葉」ってすごいチカラを持ってるんですよ!
ということです。

「あなたは股関節が悪いから腰が痛くなって、いずれ歩けなくなる」という脅しのような文言。
この一言で、A さんはずーっと不安を抱えて生きて来てしまったんです。

ならば、それを解消しましょう!という提案もなく、不安からコルセットをあれこれ買いまくっていたそうです。

そうなると、人は「(自分の身体は)悪いものなのだ」と思い込み、それで持続させ我慢しようとします。
「治そう」という気持ちを奪ってしまい、悪くならないように悪くならないように…とネガティブになっていきます

でも実際は、2分ほどの筋膜リリースでその可動が改善出来て、不安が解消出来る程度のものでした。

にも拘わらず、Aさんはたった一言で「ずーっと何年も」「無駄に」不安を覚えて来てしまったのです。

我々治療家も、「言葉」を大切にしなきゃいけませんね。
言葉一つで、人生の一部であっても「変えてしまう」くらいのチカラがあるんだな、と。

世界で一番売れている本である「聖書」にも、冒頭に「はじめに言葉があった」とありますし、何なら「言葉は神であった」とまで書いてあります。
そりゃ神様ですから、そのくらいの力がありますよね。

個人的に思うこと

あくまで個人的にですが、簡単に(←ここがキモ)「貴方はいずれ~出来なくなるよ」という治療家は、わたしは好きではありません。

いや、出来なくなることも勿論あります。
わたしも、例えば足部のゆがみのある人には、いずれ外反母趾になるかも?くらいは言いますし(笑…言われた方、いらっしゃいますでしょ?)
治せないことも多々あります。

でも仮に出来なくなるかもしれなくとも、「ならば、こうしましょう/悪くならないようにやっていきましょう」くらいまで助言しないなら、最初から言わない方がいいのでは?とも思ってしまう訳で。
さもなければ、専門医に紹介・お願いするとかすべきかなと思います。
(当院でも、そういう時は整形外科や他科を紹介しています)

「出来なくなるよ」で終わったら身も蓋もないじゃないですか。

少なくとも、中途半端に言わなければ無駄な不安を覚えることもなく、「負」を抱えた人生を歩まなくて済むかもしれません。
逆に「負」を抱えたことで、庇ったり悪くなるかもしれません。

まとめ

ということで、今回は「言葉」って大事ってことでした。

自戒の意味を込めて記事にしてみました。ワタクシも気を付けます。

ちなみに。
待合室で待っている時の腰の痛みですが、ふとお腹を見せていただいたら、盲腸キズがありました。
「あ、これか?」と思って、当院で活躍中の「メディセル」でちょっと手を加えたら、その場で腰の痛みは無くなりました
ま、結局腰の痛みは、股関節が悪いからでは無かったという事で、めでたしめでたし。

それではまた!

※ 料金の一部改訂のお知らせ ※

昨今の各種光熱費輸送費の高騰材料費の価格改定等の影響もあり、やむを得ず一部料金の改定をさせていただくことになりました。
実施時期は、年明けの3月15日より行う予定です。
料金等の詳細は、年明けにお知らせ致します。
ご理解の程、よろしくお願いいたします。

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