こんにちは、溝田接骨院・いんちょーです。
来てますね、花粉。
自分も小学生からずっと花粉症に悩まされてるのですが、昨日辺りからムズムズ。
今日は、鼻水栓が開きっぱなしです。
暫くこれが続くと思うと…。
花粉症の皆さん、頑張りましょう!
…何を頑張るのか分かりませんが。
さて今日は、「治療」に対する勘違いから…というお話。
とある患者さん、Qさん。
腰が痛くなり、整形外科にてレントゲンを撮ってもらいました。
その結果、「腰椎辷り症」・「腰部脊柱管狭窄症」という診断を受けました。
(ちなみに、レントゲンだけで、詳しい問診や各種診察(視診触診など)は無し。…まぁこの辺もイロイロありますが、それは今回置いておいて)
つまり、痛みの原因は辷り症とそれに付随する狭窄症との説明(脊椎がズレていて、それが神経に触るから)があって、「では治療しましょう」となりました。
で、行った治療が「電気治療」と「飲み薬・シップ」。
このQさん、<痛みの原因は辷り症だから>と言われました。
痛みを取るためには原因を”除去”しなくてはいけません。それが治療ですよね。
神経に触る「ズレ」がその元ということですから、ズレを取らなきゃいけないですよね。
だってそれが触れて痛いんですから。
なので、当然Qさんは「痛みの原因は辷り症だから、それが治ればいいんだ」と思い、その治療を続ければ、辷り症(ズレ)が治る(=それが痛みを起こす原因が無くなる事だから)と信じて、1年半近くまめにまめに通われました。
で、上記治療を始めた訳ですが。
結果!(ジャジャーン!)
「…ずっと痛いんです。どうしたらいいんでしょう。」
先生に言ったら「まぁ、腰だからね~」とだけ。
あんれまぁ。
さて、ここで言いたいのは。
○○の治療がよくない!とか、そーゆーことではありません。
「治療をすれば、ズレが治る」と思っていたこと、ソレです。
辷り症は、どんな治療をしようとも、ズレた配列は治りません。
あるとしたら、手術で無理くり配列を正して、ボルトとか打っちゃう(脊椎固定術)くらい。
(病的な辷り症でない限りは、そんな方法取りませんけどね)←大昔はガンガンやってた時期もあったそうな。
Qさんは、ズレが正されることが「治る事」と思っていたわけです。
でも、そのズレは治らない。だって辷り症の”ズレ”は戻らないから。
そもそも、電気治療に骨のズレを治す能力ないです。
だから、あんれまぁって訳です。
これは、何が悪いっていうのではなく、2者間での「認識のズレ」があったのかもしれません。
(脊椎のズレじゃなくてね!…なんつって)
あるいは、(これは自分自身にも言える事ですが)説明が上手く伝わっていないのか。
いずれにしろ、思ってたのと違う…となるので、あまりに改善がないとそのガッカリ感は計り知れません(は、大袈裟ですかね)。
Qさんは、それを一年半続けてらっしゃいましたから…。
当方もそういう点は気を付けなきゃいけないな…と思うお話でした。
また、治療を受ける側(患者さん)も、疑問等あったらきちんとお尋ねしてみてくださいね。
何より、ご自分の身体のことですからね!
たまにお医者さんに掛かってる方ですと、「言いにくい…」とおっしゃる方が多いです(「気分を害して次から見てくれなくなったらどうしよう」とか)が、聞いていいんですよ?それも治療家の仕事です!
だって患者さんは、「分からないから」こそ、治療に掛かる訳ですから。
当方も、可能な限りお応えいたしますし、分からなければ調べたり、然るべきところへご紹介いたします。
この例のように、「画像では見つけられない痛み」がもしあれば、ぜひご相談ください!
「画像に出ない」・「検査で/数字で出ない痛み」なんて、いっぱいありますから。
あ、ちなみにそのQさん、それまでズキズキと痛んだ腰の痛みは、ほぼ無くなりました。
いや~、よかったっす!
当然ですが、ズレは治ってないですけど。
それでは!