こんにちは、溝田接骨院・いんちょーです。
世間は今日からゴールデンウィーク。
初日から良く晴れて、いいスタートを切れそうですね。
…うちは診療してますけど。
当院のGWは、暦通りになっております。
よろしくお願い致します。
さて今日は、よ~く患者さんに言われる一言。
「この怪我、いつ治りますか?」
そうですよね、何しろ「その痛み」を取りたくて治療に来てますし。
早く治して「あれしたい・これやりたい」がある訳ですから。
では、いつ治るのか???
それは…。
「わかりませんっ」
…は?
分からない?
専門家でしょ?なんで分からないの?
…ですよね~。
では、その理由を書いていきましょう。
おおよそは、分かります。
「流れ」として、怪我をしてから…
・最初の数日~一週間くらいは、痛みは強いです。
・その後から2~3週間くらいで、おおよその痛みは徐々に落ち着いていきます。
・そこから先は、状況や場合によって痛みを感じたり、残ってたり。
ざっくり言うと、こんな感じです。
勿論怪我の種類や程度、あるいは個人差(男女差とか年齢差とか)、生活環境などによって大きく変わります。
怪我にしても、骨折と捻挫じゃ随分異なりますし、骨折する部位によっても変わりますしね。
あとは、当院もですが、その先生ごとに「経験的」な大体の期間というものもあります。
そういったものを鑑みた上で
「だいたい、○日位で良くなりますよ」
ってなります。
でも実際には、全ての人間が「全く同じ」ように出来ている訳ではありません。
あなたとあなたの周りの方は、当然「違います」よね?
…あったりまえじゃん!
と分かっているんですが、いざ「いつ治る?」となった途端に、皆一様な感じで「みんなこのくらいで治る」という「標準」を知りたがってしまうんですね。
「だいたい2週間くらいでよくなりますよ。でも○○さんの生活だと、負担を掛けやすいので、ちょっと延びるかもしれませんね」とお話したとします。
でも、人間は「最初の部分」が一番印象に残ります。しかも「数字で明確」だと捉えやすい。
なので、上記の説明だと「2週間」が印象に残ります。
残りの後半がそっちのけになります(笑)。
となると、2週間後に「まだ治らないんだけど」となった時に、「○○さんの生活だと延びやすい」といった条件をお伝えしていても忘れちゃってたり。
すると、「2週間と言ったのに、なんで治らんのだ!」となったり。
皆、同じではないんです。
んじゃ、本当に「治った」となるのはいつのなの???
これが知りたいですよねぇ。
いいでしょう!
お答えしましょうっ!
それは…。
”あなたが「治った!」と思った時です!”
…はぁ?!
ふざけないでよっ!
って、思うじゃないですか。
いやいや、本当にそうなのです。
ある患者さんであった、具体的な例を挙げてみましょう。
腰を痛めて、車の乗り降りが痛いとします。
当然最初の内は、痛いなぁ…なんていいながら車の乗り降りをしますよね。
で、治療を続けます。
ある時、「今日はあんまり痛みもなく、乗り降り出来たのよ~」となりました。
しかしちょっと前まで痛かったから、まだまだ不安がある訳です。だから、様子を見ながら乗り降りします。
日によって、以前よりいいものの、まだちょっと痛かったり、大丈夫だったり。
そうこうしてるうちに、「あれ、今度はこっちが(こういう時が)痛いかも?」な~んてことが出てきます。
となるとまぁ、そういう部分にフォーカスして治療を行う訳ですよ。
でもって、ある時、尋ねます。
「そういえば、元々あった車の乗り降りって痛くないですか?」
「…あら、そういえば忘れてたわ!」
ここで、初めて「治った!」と言えるような気がします。
そこでご本人は「痛くない」を認識します。でも実はその前から痛くは無かった。
そこに気付いていない。
「痛い」と感じるのも自分ですが、逆に言えば「痛くない」と感じるのも自分。
となると「痛くない」と自分が感じた時点で、初めて本人は「痛くなくなったんだ」と知るんですね。
大体において、治る時・痛くなくなった時って、「この時点で痛くなくなりました!」なんていう明確なタイミングは分かりません。
むしろ後になって「あ、そういえば最近痛くないわねぇ」なんて言って、痛みがなくなったことを認識されることが多いです。
前回も書きましたが、「痛い」というのは体験であり、本人しか分からない。
だから、「まだ痛い」と”感じていなくても、思っていれば”痛いと本人は認識…というか思ってるんです。
そこで「あれ?ホントは痛くなかった」となると、「痛い」という感覚や経験が消失しますから、そこで「治った」と言えるんではないかなぁと思います。
ということで。
治る・治ったを、最終的に決めるのは「本人」ですなぁ、という事なんです。
それが冒頭に書いた、
”あなたが「治った!」と思った時です!”
という意味です。
軽くなるとか今より改善するというのは、おおよそでお伝えする事は出来ます。
ただ、痛みがなくなって治った!と感じるのは誰でもない、あなたなんですね。
だから、Aさんは痛みが無くなった状態が「治った」と考えていたら、痛みが消えた時点で治った、となる。
Bさんは○○が出来るようになることが「治った」と考えていたら、痛みが消えた時点ではなく、○○が出来た時点で治った、となる。
どちらも同じ「治った」ですが、そのゴールは違いますよね。AさんとBさんでは違うんです。
そのゴールを決めてるのは、AさんでありBさん各々。
ね?治ったを決めてるのは、誰でもない、「本人」でしょ?
逆に言うと、「これが”私の考える治った”です」というようなゴールや目標がないと、「治る」が見えてこない。
病院や治療家の先生に「治して~」という丸投げスタンスでいる限りは、終わりが無いかもしれない。
きちんと「自分で治す」という意識が大切ですね。
治したい・目指したいゴールが見つかったら、そこからはそのゴール=「治った」を目指して、一緒に治療に取り組みましょう!
それでは!
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