【「見る」と「診る」】

こんにちは、溝田接骨院・いんちょーです。

今日は、「みる」という事について。
タイトルに挙げた、「見る」と「診る」の違いって、ご存知ですか?

「見る」は、当然ですが、視覚的にものを見る、みたいな感じですよね。

では「診る」は?
これ、「みる」という意味では同じなのですが、対象が「人の身体」を「診る」場合に使われます。
つまり、単に視覚的にものを見るのではなく「身体」を診てるわけです。

と考えると。

「検査」と呼ばれるものは、「見る」に当たりますよね。
画像であったり、数字であったり。これは、例えば患者さんの「身体」から”引き出された”データです。
データって、「形」が無いんですよ。しかも、身体から引き出された=身体とは「離れてる」んです。
触れたり、感じたりすることが出来ません。
「身体そのもの」ではないんです。

よく画像診断で言われることなのですが。
「画像は、ある角度で、ある時間の、ある条件下で、ある一瞬を捉えただけ」なんて言われます。
言い方を変えれば、「たまたま映った画像」なんです。
自分が体調悪い時に、「たまたま」で診られたら、ちょっと残念じゃないですか?

さっきまで凄くお腹が痛かったのに、病院に行ったら痛くなくて「心配ないですよ」なんて話になり、でも帰ってきたらやっぱり腹痛が…なんて経験ないですか?
これ、「たまたま」病院に行ったときに症状が落ち着いていただけかもしれない訳ですよ。
たまたま「良かった」ように見えたタイミングで判断されたら、嫌じゃないですか?

この辺が画像診断の落とし穴と言われる所の1つなんです。
MRIに至っては「実像じゃないからね」とまで言われたり。

いや、検査や画像がダメ!と言ってるのではありません。
当院でも、そういう検査診断が必要だな~と思えば、病院などに紹介しますし。
骨折を整復するのに、レントゲンは凄く大事な情報源です。
とても大事で必要なものです。

ただ、「すべて」をこれらで済まそうとすると…という事なんです。

画像では「形」は分かります。

でも、「腫れ」や「内出血」・「」・「痛みの程度(圧痛)」・「痛む場所」など、診たり触ったりすれば間単に分かることが、画像からは分からないんですよ。
当たり前なのですが、そういった大事な情報のことを「忘れてしまってる」んです。
目の前に、そういう「症状」という一番分かりやすく大事な「情報」があるのに、「身体とは離れた」・「たまたま」の情報に頼ってしまったりする場合がある訳です。

患者さんでも、たまにいらっしゃいます。
「ここ、レントゲン撮れますか?」

まぁ、答えは撮れないんですが(笑)、なんでレントゲンが撮りたいのでしょう?
それで原因が分かると思ってしまってるんですね、きっと。
レントゲン撮っても、多くの場合、原因わからんですよ?
骨の形は分かりますけど、そんだけです。

必要があれば撮るべきですが、そんな時、ちょっと考えてみてください。

あなたがやりたい事は、
「画像を見たい」のか、「身体を診て欲しいのか」

「見る」と「診る」。同じ「みる」ですが、その意味合いは、大きく違うんですね。

画像で映らない「痛み」に悩んでいらっしゃる方。
違う視点で身体を診てみませんか?
映らなくても「原因」は必ずありますから。

それでは!

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      溝田接骨院

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