こんにちは、溝田接骨院・院長です。
先日患者さまと話していた時に出たお話。
よくマッサージでグリグリと力込めてほぐしまくって、「あぁ~効いてる~」とかってあるじゃないですか。
あれを「挫滅マッサージ」っていうのですが、これがまたあまり人の身体にはよくないと言われます。
要するに、力を込めて筋肉を壊してるだけっていうことなのですが。
この辺りのお話を書いてみましょう。
そもそも「挫滅」って何
挫滅(ざめつ)とは、
「外部からの強い衝撃によって、筋肉などの組織がつぶれること。」
と辞書にはあります。
つまり、組織の「外」からの力によって、壊されている状況をいいます。
つぶれれば当然ですが、ぐちゃぐちゃ…ですよね。
挫滅マッサージがよくない理由
以前は力任せに固まった筋肉をほぐそうと、目一杯押したり揉んだりしてたわけです。
しかし、上に書いたように目一杯押せば、筋肉は鋼鉄ではないですから押しつぶれますよね。
それは柔らかくなったわけではなく、ぐちゃぐちゃに組織の細胞の配列が壊されただけなんです。
だから柔らかくなったと「勘違い」しているだけなのです。
例えてみよう
逆に言えば、ぐちゃぐちゃであれば当然柔らかくなった形にはなります。
今日の表題です。
とんかつを作ろうとしたとき、お肉が硬いモノだとすると、ミートハンマーや包丁の背で叩きますよね。
ああやって筋切りをしたり、線維を破壊することで柔らかくなります。
そう、壊してるんです!
ドーン!
力をかければ、筋肉は壊れるということです。
ところが、なぜかマッサージなどになると、途端に「力が込められてる方が効いてる」と思いがちなんですよね。
しかし、その皮膚の下では「筋肉の破壊」が起きてるんです。
壊れたら修復しますが…
つまり、壊れるから炎症を起こします。
これが「揉み返し」。
これを「効いてるから」と勘違いしてたりします。
違います。
もっとドーン!
壊れて炎症を起こしてるんです。
人の身体・筋肉は生きてますから、壊れたら修復を始めます。
これで元通りに治るのならいいんですが、そうはならないです。
たとえばAという細胞が壊れたら、A’(ダッシュ)みたいな形で治ります。
つまり「それっぽい感じ」で治るんですが、この時「硬さ」も作られてしまいます。
そうなんです。
目一杯揉めば揉むほど、もっともっと硬くなっていってしまうんです。
ここが一番怖いところなのです!
また当院でも重視している「筋膜」をも巻き込んで、しっかり硬くなります。
これが挫滅マッサージです。
まとめ
人の筋肉と、とんかつの肉は「違うんです」。
ぐちゃぐちゃになった「とんかつ肉」を見て、自分もこうなりたい!って思わないですよね?
いかにゴリゴリにマッサージすることが、実は破壊をしていることになる、と伝わりましたでしょうか。
ゴリゴリほぐせば柔らかくなって楽になると思いがちですが、とんでもない勘違いなのです。
ちなみにそうやって硬さを作られた筋肉は、不可逆性といって二度と元の柔らかさには戻らないです。
ですから、「強くやれば、それだけ効いているんだ」とならないように、気を付けましょう。
それでは!
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溝 田 接 骨 院
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