【複雑骨折って?というお話】

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こんばんは、溝田接骨院・院長です。

皆さん耳にしたことあると思いますが「複雑骨折」
医師・治療家にとっては、当たり前の話なのですが、よくネタにされる言葉です。
どういうものか?と問われると、多くは「なんだかバラバラに折れたやつでしょ?」と言われます。

たまたま先日から当院へご通院いただいている患者さまのご協力で、ちょうどいい症例がありました。

親指の根元の骨(基節骨といいます)の骨折です。
見てお分かりになりますでしょうか?
もうバラバラです。
大きい骨ならまだしも、指のような小さな骨がバラバラ。

ちなみに、外観はというと…?

こんな感じです。
上の画像は、受傷して3時間後くらい。
下の画像は、5日後。
結構パンパンに腫れてますね。

これだけ見ると、レントゲン画像のような折れ方のイメージがないかもしれません。
実際には、これだけ皮下溢血(内出血)や腫脹(腫れ)があれば、高確率で骨折です。

さて、こんな画像を見ると、多くの方は「複雑骨折だ」と思われます。
しかし、正しくは「粉砕骨折」といいます。

複雑骨折粉砕骨折って、何が違うんでしょう?

文字から感じるイメージは似てますよね。
どちらも「ぐちゃぐちゃ」のような感じ。

しかし、明確に定義が決まっています。
粉砕骨折は、文字通り「粉砕」=バラバラに折れたものを言います。

では複雑骨折とは何でしょう?
これは「折れ方が複雑」ではないんです。
別名を「開放骨折」といいます。
↑この方が本来の意味に近い表現ですが、あまり使われません。
これは「骨折した部分が開放している」…つまり、傷口がある骨折ということです。

通常の骨折は、皮膚の「中(あるいは下)」で折れます。
これを閉鎖骨折、あるいは単純骨折といいます。

逆に骨折した部分が皮膚を突き破って外に出ている、あるいは骨折部分と外界が繋がっている(=遮断する皮膚に傷があって、皮膚内と皮膚外が連絡している状態)ものを、開放骨折、あるいは複雑骨折といいます。

これって、
閉鎖 ←→ 開放
単純 ←→ 複雑
という図式なんです。

※ちなみに英語でいうと、複雑骨折=Compound Fractureといって「混ぜ合わせた骨折」という表現になり、粉砕骨折=Comminuted Fractureといって「細かく砕けた骨折」という表現になります。
…混ぜ合わせた骨折ってなんですかね?(笑)

ですから、折れ方からついた名称ではない…ということなんです。
ちょっと紛らわしいですよね。

これは、骨折を学ぶ人は100%、先生に「間違えないように!」と教えられるところです。

ですので、バラバラに折れた骨折を「複雑骨折だ!」と言う方がいたら、
したり顔で「いえいえ、それは粉砕骨折というんですよ」と優しく教えてあげましょう。
ちょっとだけ「フフ~ン」という気持ちになれます(笑)。

ちなみに複雑骨折は、外界と皮下が繋がっている状態なので、感染に気を付けなければいけません。
この場合、抗菌薬(抗生剤)で管理しながら治療しなければいけないので、病院での治療になります。
結構大変なのです。

ということで、今日はちょっとした豆知識でした。
まぁ知っててどうってことはないのですが、知らないより知ってる方がいいかもしれません。
どこで役に立つか分かりませんからね(笑)

それでは!

コロナ対応として
「予約優先制」ではありますが、可能な限りご来院の際は予めご予約を賜りますよう、宜しくお願い致します
★ご来院の際は、可能な限りマスクの着用をお願いいたします
★急患などはこの限りではございません
★ご予約は、お電話(042-725-2948LINE公式アカウントより承っております
★当院では新型コロナ感染対策として
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 ・換気
 ・必要に応じてフェイスシールド
 ・必要に応じて体温測定
 ・ソーシャルディスタンスの維持
 ・患者さまの「重なり」を極力避ける 等々
といった対応をさせていただいております。
今後も必要なことがあれば、都度可能な限り対処してまいります。

ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします

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