【「本当はどうしたいのだろう」に気付く重要性】

お知らせ

こんにちは、溝田接骨院・院長です。

ここ数日、気温変動もあってか体調を崩されてる方が多いようです。
この時期は体が冷えやすいですから、お気をつけくださいね。
 
さてさて本日は、半年くらい前の話です。

わたくし、結膜炎になりまして。

目は真っ赤になり、ヒリつくような痛みであまり目が開けていられず、目やにもすごい。
この状態では仕事も含めた「日常生活」に支障が出ますから、治さなければいけません。

すぐに眼科へ行きまして、目薬を貰ってきました。
その後、日に日に改善していきました。

↑これ、ごく自然な流れですよね。
しかし、ここに今回のタイトルの秘密があるのです。

外反母趾

先日ご来院いただいた方。
開口一番「外反母趾って、ここで治せる?」

安易に「はい!治せますよ!」とは言えません
なぜなら、外反母趾を治すとはどういうことか?が「定まっていないから」

その方は「外反母趾は痛くないけれど、まっすぐにならないか?」というお話。

では、この方は本当にまっすぐにしたいのでしょうか?
(そもそも論でいうと、接骨院・整骨院での保険診療範囲では「外反母趾」は治療出来ません。自費扱いになります。)

お話していくと…

外反母趾は、変形を伴うレベルにあれば、手術以外では絶対に真っ直ぐになりません。
骨が形を変えてしまっていますから。

まぁ、考えれば当たり前ですよね。

もし手術以外の治療で真っ直ぐな骨になるのであれば、この世から変形ってものが無くなるはずです。
でもそれが出来ないから、手術で骨の形を変えたり取り替えたりする訳です。

しかしその時、この方が望まれていたのは「真っ直ぐに」でした。

でもそれは不可能です。
しかも痛くないのです。

ではなぜ来院されたのでしょうか

さらに伺うと…

まっすぐには出来ないというお話のあと、もう少しお話をしていきます。

当院の考える外反母趾に対して出来ることは、外反母趾を促してしまう動きを整え、それを維持する筋力なりバランスを作り上げなければいけません

そんなお話をすると、「だから、どういうことをすればいいのか?を知りたいんだ!」とのお話に。

もちろん、間違ったバランスを整えるのは、そうそう簡単ではありません。
だって、それが出来ないから外反母趾になったわけで。

ですから、しっかりと取り組む必要があるのです。

世間一般的にはその場所だけ=親指の辺りを何とかすれば、治るものだと思われてる節があります

外反母趾用のサポーターなんて最たるものですね。
あの、親趾と人差し指の間に挟み込むタイプのものとか。

たしかに、見た目は真っ直ぐに見えるかもしれません。

しかし骨や関節が真っ直ぐになったわけでもなく、痛みがある場合「治る」わけでもありません。
↑ここ重要!

本質的には、間違った荷重を修正して足元の動きの改善をはかりバランスを整え、さらに維持するためのトレーニングなりをやっていく必要があると考えています。

そこまでしっかりと治療していくとなると、保険診療では賄えない範疇になります。

そのために、当院ではそれに特化した治療として「フットケアプログラム」を用意しています。

なぜなら、外反母趾はそんなに「簡単に治るよ!」という話ではなく、少しずつ修正していく必要があるからです。

なぜ治すのでしょう

さて、話を戻します。

この方は当初「真っ直ぐにしたい」という要望でした。
しかしそこを深く掘っていくと、外反母趾に対する治療は何をすればいいのかを知りたい、ということでした。

また外反母趾もご本人がそう思っているだけ、とのこと。

もしかしたら、外反母趾かもしれないし、そうでない、あるいは他に問題があるかもしれません。
もっといえば、外反母趾に対して何となく「不安感」を感じてらっしゃるのかもしれません。
(なぜならこの方、外反母趾という確定診断を受けていません)

こればかりは、実際に診ないと分かりません
(話だけで「分かる」ことはまずないです)

しかし今回は、玄関先で話しただけで、靴を脱ぐところまでも行っていないので、見る事は出来ませんでした。

しかし、痛くない外反母趾を、なぜ何とかしたいと思ったのでしょう。

こればかりは、そこまで問診出来たわけではないので、正直わかりません。

ただ推定するに、「外反母趾のようだが、このままでいいのか、何かした方がいいのか?」を知りたかったのかな?と思っています。

本当はこうしたい

痛みや不安がある時、当然ながら「痛みを早く取りたい」「不安を解消したい」ですよね。

しかし、多くの方がその先に気付いていません。

それはつまり、「なぜ治療する必要があるか?」に気付いていないということ。

本当は、痛みや不安があるために出来ないことがあったりするからこそ、その痛みを取りたいのです。

そして、やりたいこと・ありたい状態にしたいという欲求があるんですね。

そこが定まっていないと、「治療すること自体」が目的化してしまい、気付けばダラダラと治療を続けるはめになります。
あるいは、付け焼刃的にその場しのぎをしてやり過ごして、同じことを繰り返す…というようなことになりかねません。

当院では、そういう意味で
・なぜ治療したいのか?
・治ったら、何をしたいのか?
を伺うことがあります。

ここを共通で持たないと、治療家と患者さんの間にズレが生じ、「終わらない旅」が始まってしまいます。

当院では、ここをしっかり「共通認識」としてのゴールとし、そこを目指して治療をしていきます。

もちろん「痛いから来た」「とりあえず来た」でもいいのです。
本当に何とかしたい!と考えておられるのであれば、当院も一緒に考え、その痛みを取りたい理由はなんだろう?ということも踏まえて、施術していきますから!

まとめ

振り出しに戻りますと。
わたくしが結膜炎を治したい理由は、もちろんヒリついて痛くて目やにが大変なことになったから。
しかしその大元は、それら症状があることで日常生活や仕事に支障が出るから、ということ。

それらを解決して、いつも通りの生活・仕事をしたい、ということが本来目指すべきところです。

つまり、「治った」かどうかは、今回の場合、日常生活が不都合なく出来るようになったか?が目途になりますよね。

このように、痛みや不安を取るには必ず「理由」があります。

しかし多くはそれに気付いていません。
わたくしも然り。

ですから、そこを一緒に見つけて「治癒」という本当のゴールを目指しましょう!

それでは!

◆おしらせ◆
1月21日(火)は、セミナーのため19:00まで(18:30まで受付)の診療となります。
ご理解の程、よろしくお願いいたします。

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   溝 田 接 骨 院
    院 長 溝 田 博 之

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