ぜひチェックを!
※今回は、以前当院Facebookにて投稿した内容を加筆・修正したものです※
こんにちは、溝田接骨院・院長です。
ご覧いただき、ありがとうございます!
今回は、巷でもよく見かける、”骨盤調整(矯正)”について。
この骨盤調整(矯正)に対する当院の考え方をお伝えしようと思います。
骨盤調整自体が「目的化」?
骨盤自体はすごく重要な部位であり「部品」です。
骨盤関係の医学書でもゴマンとありますし、じつは未だに「完全に」解明されたものでもないのです(もちろん、形がどうなってるとか、どういう動きをするか程度のことは、ある程度分かっています)。
そんな中で、たまに問い合わせをいただくことがあるのです。
「そちらでは骨盤調整やっていますか?」
当院では、こう答える事が多いです。
「実際に症状を診て、必要があれば行うこともあります」と。
だいたいこのようにお答えすると、その方はほぼいらっしゃいません(苦笑)。
往々にしてそういう方は、骨盤調整自体が「目的」になってらっしゃることが多いように思います。
骨盤を調整することが目的…じゃないの?
どういうことか?
「〇〇が痛いから」ということもあるのですが、上記のようなお問合せの場合「骨盤調整すれば身体によい(と思われてる・考えている)」から受ける、という場合が多いかもしれません。
世間では「歪んでる」こと自体が”悪”のように言われ、「骨盤を調整して整えましょう!」と耳にすること、多くないですか?(私は多いです)
ここですよ、ここ。
「歪んでるから調整する」であって、「症状があるから調整する」ではないんですね。
当院でも骨盤を直接調整する場合は、もちろんあります。
昔はスラストと呼ばれる、いわゆる「ポキッ」的な手法でやったりもありましたが、今では別の方法で行ったりします。
あるいは、筋膜をリリースして調整したり、リアライン・コアとよばれるデバイスを用いたり…他にも方法はイッパイあります。
リアライン・コア
でも、最近はそれだけを目的には滅多にやりません。
それはなぜか?
なぜ骨盤調整をやらないの?
例えば。
症状がないものに骨盤調整して、そもそも意味あるのかな?ということなのです。
歪みが悪いと思われていますが、その歪みは本当に悪いものなのか?
「痛くないけど歪んでる」ということは、それは「歪んだように見えている」状態というだけで、実は身体は「バランス」を取っているのかもしれません。
分かりやすい例でいうと、サイズも形もバラバラな積み木を、倒れないように積み上げた状態のようなもの。
見た目には、ガタガタでもバランスさえ取れていれば、きちんと「立って」いられますよね。
逆に言えば、調整をすることによってそのバランスを崩すリスクもあるわけです。
身体は「バランス」をとりながら動きますので、調整して動き方・バランスが変わっても、それ以外の要素(筋肉の状態や関節の柔軟性やバランス感覚などなど)によって、いつものバランス(=調整前)状態で動こうとする可能性もあるのです。
身体は、骨盤だけでバランスを取って動いてるわけではありませんからね。
調整した後はどうなるのか?
で、調整後しばらく動けば、またある程度戻ります。
身体に悪いところや痛いところがなければ、「いつも通り」の動きをします。
なのに、また骨盤「だけ」が調整されます。
例えば、右の足首を捻挫している状態で、庇い歩きをします。
で、当然バランスを崩すので、骨盤も変位します。
→ 骨盤歪んでますね~、調整しましょう!
→ あぁ、均等になった!これで正しいんだ!
→ …あ、でも右足首が痛かったんだ。
→ また庇い歩き。
→ 元通り。
常に他の部位の影響も受けて、骨盤はバランスとったり動いたりしてるんですよ、っていうことです。
だから、骨盤だけ調整してもどうなのかしら?というのが自分の考え方なんです。
20年くらい前だったら、骨盤調整すれば均整が取れて、アンバランスによる負担がなくなるから痛くなくなる、と思ってもいましたけどね…。
「歪む」のが当然の理由
さらに。
当院にいらした患者様なら、聞いたことある方もいらっしゃるでしょうが。
骨盤にしろ、背骨にしろ、「歪んで」正常なんです。
あ、悪い意味での歪みではなくて。
というのも、例えば、骨盤のサイズ。
左右違うんです。大きさとか形とか。
当然、完全な「均整」が取れるわけもありませんよね。
その上に延びている背骨。これも歪んで当たり前。
「真っ直ぐ」だと思われがちですが、違います。
(身体の中心軸(体軸)は真っ直ぐですよ)
例えば、胸郭。
その中に心臓やら肺やら肝臓やら入ってますでしょ?
その胸郭の中でも内蔵の配置って、上下前後左右一緒じゃありませんよね?
心臓はやや左、肝臓は右。
肺も左右でサイズが違う。当然胸郭(肋骨)の形状も、左右の内容物によって変わります。
そうなれば肋骨の形も異なってきますし、それに連なる脊椎の位置も変わります。
なので、背骨に「正しい歪み」が生じます。
そのバランスを背骨全体で取ります。
結果、それに連なって接続している骨盤の左右の位置も変わります、ということです。
形のみならず、動きによっても
さらにさらに。
腕や足それぞれの動きで、体幹は引っ張られたり捻じれたりしています。
そのバランスの調整もしているのが、骨盤です。
常に動くので、静的に正しい位置だぜ!であっても、動けば崩れます。
ただ、動的にバランスが取れた位置であれば、歪んでるように見えてもスムーズに動くので、痛みは出にくいはずです。
治療上、指標として「静的な位置関係」は見ますが、「静的に正しい位置にすること」が目的ではありませんし、常にその位置が正しいわけでもありません。
静的に正しい位置とされるのは、往々にして解剖図で見られる左右対称の位置。
でもそれは「生体」では違います。
動きますから。上下左右のバランスが存在しますから。重力がありますから。
まとめ
元々歪んで当たり前なんです、私たちの身体って。
なので、骨盤「だけ」いじっても、あまり…とワタクシは思うのです。
やるのであれば「全体」の調整が必要ではないかな、と思います。
その中で「骨盤調整」が必要ならやりましょう、ってなものでして。
ということで、そもそも痛くなければ骨盤調整は、ほとんど意味を成さないと考えています。
あ、痛みがあって、骨盤を「一時的に」コントロールする必要があると判断すればいじりますけども(でも一時的ですが)。
「骨盤調整」を受けるのであれば、その「意味」を考えてみましょう。
「骨盤」はあくまで身体の一部であり全てではないです。
「骨盤調整」は「目的」ではなく、数ある手段の内の「一つ」に過ぎないということ。
ただやればいいものではない、ということです。
あ、あくまで「ワタクシ」の考えです。考え方は三者三様っていいますでしょ?
コレ!と決まった理論や方法は無いです。特に「身体」に関しては、ね!
逆に色々な方法があるから、面白んです(笑)
それでは!
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします
★「予約優先制」ではありますが、可能な限りご来院の際は予めご予約を賜りますよう、宜しくお願い致します
★ご来院の際は、可能な限りマスクの着用をお願いいたします
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・手指や各所の消毒
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・必要に応じてフェイスシールド
・必要に応じて体温測定
・ソーシャルディスタンスの維持
・患者さまの「重なり」を極力避ける 等々
といった対応をさせていただいております。
今後も必要なことがあれば、都度可能な限り対処してまいります。
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溝 田 接 骨 院
院 長 溝 田 博 之
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