【科学と治療は同じかもしれない、というお話】

よもやま

こんにちは、溝田接骨院・いんちょーです。

週末は台風19号の接近でした。
皆さんも不安だったり大変だったことと思います。

ネットやテレビでも、その甚大さが時間とともに広がっています。

被害等なくご無事でしたでしょうか。
当院も土曜は休診とさせていただきました。


さてさて、先頃発表されたノーベル化学賞。
吉野彰さんが受賞されましたね。

今やどこにでもあるリチウム電池ですが、これを生み出すまでのプロセスは大変だったと思います。
これを打ってるパソコンですら備えているくらい、当たり前のものとなりました。

実際には、科学(化学)は「生まれる・出来上がる」ことで完結しません。
それが社会に浸透し、社会に役立って初めて、「完成」の意味を持つと思います。

つまり「出来た!」で終わりではない、ということ。

さてここで。
科学(化学)と「治療」の共通することについて考えてみました。

その場「だけ」では意味がない

先に書いた通り、科学はその場で「はい!出来た!」ではありません。
社会に役立つ・還元できるものを作り上げるために研究されるものが科学だと思っています。

たとえば、マッチを発明したとします。
マッチを擦って「やった!火が付いた!」。
しかし大事なのは、「その火をどうするのか?」「なんのために火をつけたのか?」です。

要するに、その場だけでの結果はあまり意味を為さないのです。

将来への投資

ある方が言ってたいのですが、科学は目の前のことだけに目を向けてはダメ!なんです。

上の例で言えば「火が付いたこと」ですね。
その火が、いつか役に立つために研究するわけです。

いえば、今の結果を求めるのではなく、「将来への投資」ということが大事なんです。

サイクルが早いからこそ

今の時代、あらゆることのサイクルが大変早くなっています。
目まぐるしすぎて、ついていけないことも増えてきました…。

しかし、大切なのは「将来」へ向けた視点です。

これって、治療も同じなのです。

「すぐ」ほど単純じゃない

治療でいえば、とかく「即時性」を求めます。
いえ、治療家の立場からすると「求められます」

ちょっと治療して「あ、さっきよりいい!」となったりしますよね。
そこで短絡的に「これでよくなった」と考えてしまう傾向がよく見受けられます。

しかし身体はそんなにすぐに変われません。
そんな単純なシロモノではないんですよ。

また戻るのです。

その「戻るクセ」を戻らないように習慣化する必要があります。

それが本当の意味での治療です。

治療家なら皆が知っていることですが、すぐに変化が出て「すごい!」となるものは、すぐに戻ります。

先程のマッチで言えば、すぐに着火するけど、すぐ消えますよね。

とにかく今の時代、「すぐに何とかしてくれ」と即時性を求めがちになってしまうんです。

魔法の方法はない

じつはこれ、治療家も同じなんです。

日々治療をしていると、なかなか手強い症例もあるわけです。
しかしやはり早く治したい!と思いますから、もっと良くなる方法を…と求めます。

そこに「たった10秒○○するだけで、長年の痛みが解決!」なんて売り文句を目にすると、単純に「おお!これだ!」と、方法を学びに行ったりします。

でも、実際には「そんな魔法のような方法はありません」

何故なら、その場で変化は出せても「持続しないから」

患者さんの中でもありますよね。

凄腕の先生がいて、ちょっと手を掛けたらすぐに治ってしまう魔法のような方法が!と聞けば、受けに行くとか。

えぇっと、あいにくそんな方法ないです。
(その理由は、いずれ書きたいですね)

将来のために「今」

治療にあたり、とかく即時性を求めがちですが、そうではないのです。

「目の前・今すぐ」を何とかする!ではなく、「治すという将来の目的・目標」に向かって、今、投資することが大事になってきます。

もっといえば、将来いつまでも元気に健康でいられるためには、今から「投資」をしなければいけない、ということです。

これは、科学も一緒です。

今すぐに結果を出せ!と考えられてしまうのですが、そうではなく、「今、将来に向けて投資をする」ことが科学なんですね。
(そんな「すぐに結果を!」と考える人が「なぜ1番じゃなきゃダメなんですか?2番じゃいけないのですか?」とか言ってしまうんですが…)

やると決めたら、やりつづける

ちょっと治療を受けて、すぐに「結果判断」するのは、あまりおすすめしません

なぜなら、すぐによくなるものではないから。

さらに言えば、長患いしたものほど変化出ないから。
(この辺も、近々書きましょう)

そういう意味では、治療に取り組むのは正直大変なのです。
しかも、それ(大変ということ・即時的でないこと)を教えてくれる人もあまりいません。
(その代わりに「すぐよくなります!」なんて謳うんですけど)

しかし、本当に治したい!と思うのであれば、自分の身体としっかり向き合って、治す!という自分と約束し、それを果たす!というつもりで取り組んでみてください。

これって、治療に限らずあらゆることに通じるものなのです。

何かをやろうとしたら、
・やると決める
・決めたらやる/やりつづける
それが、自分の求める「結果」を得られるまで。

これがあなたの「将来」を決めるといっても過言ではないかもしれません。

確かに大変ですよね、こういうのって。

確かに一人でやれば大変かもしれません。
しかし、それに寄り添ったり、後押しをして、一緒に取り組むのが「治療家」の役割です。
一緒にがんばりましょう。

それでは!

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   溝 田 接 骨 院
    院 長 溝 田 博 之

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