【歩行と肉じゃがの関係】

こんにちは、溝田接骨院・いんちょーです。

世間的には、「桜」な雰囲気が少しピークを過ぎた感じもします。
当院の前の桜も、早くも少しばかり散り始めてきました。
この花びら、自動車のボディに付くと、中々取れないんですよね…。
毎年「…。」ってなります。ふぅ。

さてさて、今日は歩行と肉じゃがです。
歩く為には、肉じゃがを食べるといいよ!というお話…ではありません。

歩行って、いろいろ複雑なのです。
実は「正しい歩行」はコレ!というのが、よく分かってないと言われています。
(だから、色々な「正しい歩行です!」が巷には溢れています)

で、今回はその話は置いといて。

簡単に言いますと、一言で「歩行」といいますが、その「歩行」を実現するにはいろんなパーツが活躍してます。
分かりやすいところで言うと、筋肉。もっと分かりやすく言うと、脚部の筋肉。
あ、勿論実際は「全身」の筋肉を使って歩いてます。ただ簡略化する為に、今回は脚部に焦点を当ててみましょう。

「さあ、歩きましょう!」といっても、脚の筋肉が弱っていたり硬かったり…ではなく、充分な状態でなければ、ラクには歩けませんよね。
怪我をして暫く使っていなかった事で硬く弱った脚で、いきなり「歩け!」つったって「無理だし!」みたいな。

つまり、歩く為には「歩く為の備え」が必要になる訳です。
ザックリ言いますと。
脚部には、太ももの筋肉(例:大腿四頭筋・ハムストリングス)やスネの筋肉(例:腓腹筋)があります。
(他にもありますが、今回は「脚部」に絞ります)
で、これらが上手いことバランスよく働いてくれるから、歩けるんですね。

でもこれらが「充分な状態」でなかったら?
当然上手く歩けない訳です。バランスが取れず、ガタガタな動きになりますからね。

となると歩く為には、それぞれの筋肉がまず「いい状態」になければいけません。
それが適って、初めて「歩行」が出来るのです。
逆にいいますと、それら筋肉が「いい状態」でなければ歩けないのに、ただ「歩け歩け」言っても無理なわけで。
かえって、怪我するかもしれないですよね。
となると、歩く前に「筋肉を整えて」おかないといけません。
その為には、どうしたらよいか???

今日は、これを「肉じゃが」に例えてみようという試みです。
(いや、例えなくてもいい気もしますが)

上で書いた筋肉を例にしてみましょう。

大腿四頭筋=じゃがいも
ハムストリングス=にんじん
腓腹筋=たまねぎ

肉じゃがを作るには、上の3つの野菜が欲しいなぁ、と。
となると、「出来上がった」3つの野菜が欲しい。
でも今、手元にないぞ?
じゃぁ、育てよう!としたとします。
(そこまでするかいな、というご意見もおありだと思いますが、見逃してください)

すると、植えて育てなければいけませんね。その為には畑がいる
荒れた畑では作物は育たないので、「耕します」。
で、いい条件の畑が出来て、種を植えて育て、初めて野菜が実ります

その野菜を元に、次々と鍋に放り込んで「一緒」にして作り上げたものが、肉じゃが。
・・・あ、肉入れ忘れました。まぁいいや。

ここで考えてみましょう。

畑を耕すことが「治療」です。
で、種を植えて育てるのが「トレーニング・リハビリ」になります。
でも、やはりバランスよく野菜を入れないと、偏った肉じゃがになりますよね。
やたらにんじんばっかりの肉じゃがも、変じゃないですか。
っていうか、それじゃ「肉にん」だし。
だから、それぞれの野菜=筋肉のバランスも大事です。
で、出来上がった野菜を「一緒にして」作り上げた肉じゃがが、「歩行」としてみましょう。

野菜が一緒になる=それぞれの筋肉が協同して動くのが「歩行という運動」です。
だから、状態によっては「畑を耕す=治療」をして「いい状態の環境」から、「いい状態の筋肉」を作り育てる必要があるんですね。
そこで初めて、歩行が適う訳です。

治療はあくまで「耕し」。治療が歩かせる訳じゃないです。
治療があって、そこで弱った・硬くなった筋肉を育てるのは「努力」が必要です。筋肉を育てるんです。
で、歩けるようになる。

ただ闇雲に「弱ってるから歩きましょう!」は無理なんです。
歩ける状態を作ってからでないと。

その為の素地作りが「治療」なのです。

運動1つとっても「運動やれやれー!」ではないのです。まず「やれる状態」が前提!
スポーツなどの運動に限りません。
肘の曲げ伸ばしが上手くいかない。じゃぁ上手くいく曲げ伸ばし練習をしてくださいね!ではないんです。
それが出来る「状態作り」がキモなんです。それがあって初めて「曲げ伸ばし練習しましょう!」です。

また、耕しただけでは野菜は育ちませんよね。種を植えて、更にお手入れが必要です。
だから「治療に行ってるから」では治るものも治らない場合もある訳です。
治療をした上で、運動なんかもしなきゃいけない。
いや、そんな大げさな運動でなくていいのです。
痛くて出来なかった事を、出来るようになったらどんどんやるだけです。

当院では、こういう考えに基いて「元」から動ける素地を作った上で改善を図っていきたいと考えております。

進捗は少しずつですが、きちんとした「動き」を得て、楽に行動して、楽に生きていきましょう!

それでは!

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     溝 田 接 骨 院

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