こんばんは、溝田接骨院・いんちょーです。
今日は、股関節周りと臀部の痛みに対して行った自費治療例を紹介したいと思います。
こちらの患者さん、Rさん。
元々は階段のステップで上り下り時に痛みが出るとの事で来院です。
一年ほど前に当院で自費治療を行い、10回程度の加療で改善。
その後ずっと何ともなかったのですが、最近また痛くなることがあり…。
前回ある程度(というか、根本的な部分)は改善出来ているので、今回はちょっとしたアプローチで改善出来そう。
基本的には、歩いたり、股関節を曲げたりで痛みを感じます。
また臀部を押すと痛みがあり、右脚の後ろ面のストレッチをすると、結構痛みが来る、とのこと(左は何ともなくストレッチが出来る)。
アライメントパターンや動きにくい関節や筋肉を評価して、さて、治療です。
今回もメディセルと、わたくし自身の手で施術を行いました。
結果。
ストレッチ痛・臀部痛消失し、各関節の可動域も改善、ステップの昇降もOK。
基本的に、Rさんが痛いと言っていた場所は触れず。
結果的に、姿勢が改善。
…あ、施術後(右側)の画像、猫背っぽく見えますよね?
でも、ちょっと違うんです。「手」の位置を見ると分かります。
「太ももの外側真横」と「そのちょっと前」に位置してるのが分かりますか?
あ、若干角度が違うのはすんません、あまり比較を想定しないで撮ってしまったので。
これ、厳密に言えば猫背というより、上位交差症候群(UpperCrossedSyndrome)というモノ。
このRさんの場合、上位胸椎が「変形」して前弯が強くなっています。
その結果、頸部周りの筋が緊張したり上手く動かなくなって、痛みや機能障害が出るっていうことがあります。
今回はそういった部分での訴えではなく、症状の主体は下肢であったため、「全体」の調整みたいなアプローチを取りました。
もちろん、首肩周りに…であれば、頸部筋群へのアプローチは必須ですね。
そんな訳で、背中の曲がりから来る「猫背感」を、背中・腰を反らせることで「いい姿勢」(ほんとは違うけど)に…と補完(代償)しようとした為に、反った姿勢で居たのだろうと推測します。
これ、パッと見、姿勢悪そうに見えちゃいますよね。
しかし、背部から足元見てもらえれば分かりますが、軸はこれで取れています。
Rさんの身体に対して、肩を押したりしても全然ブレません。
足底はしっかり地面に接している感があり、Rさん自身、頑張らずに「自然に」立てている状態。
この状態が一番身体が自然に動けたり使えたりしやすくなっています。
ここで上位交差症候群の「形」に囚われると、「真っ直ぐにしなきゃ」となりますよね。
だって、曲がってるし。
でも、画像を見ればわかる事ですが、胸椎の中程から踵までは、真っ直ぐ「軸」を取った状態で立てています。
そこまで「揃っている」骨たちと、「頑張らないで立てる=自然と立てている」と考えると、上位胸椎は筋緊張等で引っ張られている訳ではなく、そういった「形=変形」でバランスが取れていると考えるのが自然です。
なので、今回そこには拘っていないんですね。
だって、実際この姿勢で、痛みも無く、楽に立てて、楽に動けるんですもん。
身体が望むのは「そういう状態」。
変形した骨による姿勢は、「治る訳ない」。だって変形してますし。
ちなみに、後ろ姿はこんな感じ。
自然と立てている感じって、わかりますかね?
「頑張って・無理して立ってます!」ではない感じ。
痛みが出なくなったら、今後は定期的なメンテナンスで「いい状態」を保つようにしていきます。
実際Rさんご自身から、去年良くなってずーっと痛くなかったのに、今回また痛みが出て姿勢も崩れて来てしまったので、定期的に通って診てもらいたいとのご希望がありました。
やはり、身体は「ラク」が一番。それをどう導くかが治療家の仕事。
で!
それを「維持」するのは「ご本人」。
だから、患者さんと治療家が「一緒になって」改善を目指さないといけないんですね。
わたくしが「治してくれ~」ではダメなのよ、というのはこういう意味。
「治療して治してください」という意識ではなく、「自分が治すぞ!」という意識が非常に大事になります。
当院では「共に改善を目指す!」姿勢で治療に取り組みます。
一緒に「楽」になれるよう、頑張りましょう!
それでは!
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