【痛くないから大丈夫…ではない理由】

こんにちは、溝田接骨院・院長です。

さていきなり本題です。
皆さん、痛みがあれば病院などで治療に掛かりますよね。
で、痛みが取れたら「治った！」となり、通院が終わります。

…一般的には。

しかし、それでＯＫではないかもしれませんよ？というのが、今回のテーマになります。

今日は、患者さまのＳさんにご協力いただきました。
（Ｓさん、ありがとうございました！）

当院では、動きの評価や他覚的な変化を感じてもらえるよう、Poslog（ポスログ）というアプリを使って評価をすることがあります。
今回もこのPoslogを使いました。

こちらのＳさんは、元々は「足（指）」に痛みがあって通院されておりました。
現在では、定期的にコンディショニングでご来院いただいております。

さてこのＳさん。
現在は、特に痛みがあって…ということはありません。
ちょっと右の太腿に違和感が…というくらい。
日常生活ではほぼ支障なく過ごされています。

通常この場合、日頃支障がなければそのまま生活を続けられておられると思います。

当院でも、患者さまから「もう痛みが随分減ったので（あるいは痛みが取れたので）様子を見ます」という例があります。
患者さまの方でそう判断されると、当院としては「正直、まだ治ってないのにな…」と思っても、「そうですね！」としか言えなかったりします。
（受診する・しないの判断は、基本的に患者さまの権利になります）

それでいうと、このＳさんも痛くないのに、なぜ通院しているの？となります。
（Ｓさんは「痛みがないから来ない」ではなく、メンテナンスとしていらっしゃっていますので、判断基準が異なりますが）
そしてなぜ「正直、まだ治ってないのにな…」と思うのか？
ここを明らかにしていきましょう。

今回、画像で見てみました。

施術前のチェック（左：10:30）では、後ろ姿で身体のゆがみ（上半身が左にブレている）があるのがお分かりかと思います。

そして１０分ほど介入（施術）して再度チェック（右：10:44）してみると…。
ゆがみの程度が軽減しているのがお分かりになると思います。

つまり、痛みが無くても身体にゆがみがあれば、いずれ局所に負担が掛かりゆがみを増幅させたり、痛みや故障を来すのが想像つきますでしょうか？

人は地球上で生活している限り、かならず重力の影響を受けています。
ということは、ただ立っているだけ…と思っていても、身体には負担が掛かり続けるということです。
これは座っているときも同じ。
そうなると必然的に姿勢も崩れますし、結果痛みを生じる…となります。

ということで、そのまま過ごせば、徐々に負担が積み重なって…というのは想像に難くないと思います。

このＳさんも、痛みは無いけれど違和感があるという状態でした。
ただの違和感であれば、なんとなく日々過ごせてしまいますが、こうやって見比べると、普段は「身体がゆがんだまま生活している」ということが分かりました。
それも、たった１０分介入するだけでバランスが変わりました。

ということは、ちょっとしたことでバランスが崩れる、とも言えます。
だから、この状態を保ち続けるためにメンテナンスが必要になってきます。

ただ痛みがある・無しで判断されるのではなく、きちんと立っているか？重力に抗してまっすぐ立てているか？が大切なのです。

それが「痛みがある→ない」（マイナスからゼロ）という「最低限」の部分から、「よりよく日々を健康的に過ごせる」（ゼロからプラス）に身体を保つこと＝メンテナンスであり、コンディショニングになります。

メンテナンスはご来院いただく必要がありますが、コンディショニングはご自身でも出来る部分が多々あります。
この部分においては、当院ではちょっとしたエクササイズをご指導させていただいたり、ツール（ストレッチポール・ひめトレなど）を用いてセルフコンディショニングをしていただくようにしています。

当院では、痛みの治療が終わった後も、このようにメンテナンスでご来院いただくことをオススメしています。
ここまで読んでいただいた方には、その理由は…言わずもがな、ですね。

それではまた！

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