こんにちは、溝田接骨院・いんちょーです。
さて、さっそく前回の続きを書いていきましょう。
前回は、
「発痛物質」による痛みとは別に、「動き」から来る痛みがありますよ。
となると、原因が変わってきますよね?
なんて書きました。
さて。
痛みって、「そこに炎症があるからでしょ?」と思いがちですよね?
いえいえいえ。
動きそのものが痛みの原因になる事も、当たり前のようにあるんです。
例えば、硬くなった筋肉をムリヤリ動かす形になってしまい、痛みが出る。
例えば、動きの悪い状態(間違った動作)があるため、それをまかなう形でほかの部位に負担が掛かって、痛みが出る。
などなど。
つまり、目に見えない化学反応としての「発痛物質から来る痛み」から、現実的な「動きに伴う痛み」の発生に変わったということ。
だから(今まで効いていた)薬が効かなくなってきてしまった…が起こるわけです。
前回例にした、有名なロキソニン。
痛み止めを飲んでいれば「痛みが取れる=治る」と思ってらっしゃる方が多いんですが。
違いますってば!
実はロキソニンの説明書きにもあるんですが…。
「痛みや熱等の原因になっている病気そのものを治療するものではなく、発現している症状を抑える薬です」
とあるんですね。
そうっ!!
原因そのものを治療してないんです!
原因が取れなければ、痛みは当然無くなりませんよね?
PGによる痛みではなく、動作から来る痛みに変わっちゃった。
だから、PGを生成する時期が過ぎたら、効かずに痛みが出るのは当然なんです。
だって、その時点で「原因」そのものが取り除かれてないんですから。
つまり、ずっと痛み止めをひたすら飲み続けても治らないってことです。
それで治る場合は、痛み止めが効いたんではなく、ご自身の身体が改善してくれたんです。
あ、ここでちょっと天邪鬼な人からすると、炎症なくても痛みを発する物質あるじゃん!カリウムとか。
例えば筋肉の緊張が続いていくと、血行不良が起きてしまいます。
ここまでしなくてもいいか…
そうなると、その血中にPGとは違った発痛物質(例えばカリウム)が放出されます。
緊張が過ぎて、張りや重さが痛みになってしまう事ってありませんか?
それそれ。それです。
(これも、発痛物質由来ではない痛み=緊張自体が痛みを起こすってのもありますが、今回はそれは置いといて)
そしたら、薬で対処するなら、それに適した薬を選択すればいいだけの話です。
例えばこの場合、ロキソニンをお休みして、むしろ「筋弛緩剤」を使う事の方が理に適ってそうじゃないですか?
でも、「お薬切れたから、また貰ってこよう」と、「貰うだけ」になってたら…。
ね?治りそうもなくなりますでしょ?
薬も「適材適所」があるんです。
適材適所!
治療としても「改善させるには、徒手療法や物理療法よりも、薬の方が効果的だ」という事も当然あります。
でも、そのまま「以前痛みを止めてくれたから」っていう「記憶」だけで飲み続けても、
原因が変わっていたら、効果が無いどころか、内臓にも余計な負担を掛け続けてしまう事になってしまいます。
例えば。
ロキソニンを出されると、胃薬も出されたりしませんか?
発痛物質であるPGは、じつは胃粘膜の保護にも働いています。
だから、PGの生成を止めると、胃粘膜の保護も止まっちゃいますよね。
なもんで、胃薬を同時に出します。
これは、薬だけの話ではなく、治療自体も同じ。
当院でやっている物理療法・徒手療法も、万能ではないです。
お薬が適した場合も、もちろんあります。
ただ闇雲に「続ける」のではなく、適材適所が大事ってことですね。
ずっと治療に通っているんだけど、全然変わらないのよね~なんて方。
違う視点からの治療も考える時期かもしれません。
そんな時は、ぜひ当院にご相談くださいね!
それでは!
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溝 田 接 骨 院
院 長 溝 田 博 之
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